2020年4月8日水曜日

英ボクシングニュース“怪物的”ニックネーム選出 
“モンスター”井上尚弥の名前も

 イギリスの老舗雑誌ボクシングニュースが「怪物的なニックネーム」を持つ歴代の10人を選んだ。殿堂入りした伝説の選手から、唯一現役の世界王者“モンスター”の井上尚弥までが並んだユニークなリストとなった。

“ザ・ビースト”ジョン・ムガビ

 ポール・ウィーラー記者の選出。最初の登場するのはバルバドス・デイモン(バルバドスの悪魔)。元世界ウェルター級王者ジョー・ウォルコットのことで、ヘビー級王者ジャーシー・ジョー・ウォルコットと区別するためにバルバドスをつけることが多い。

 西インド諸島バルバドス出身で、19世紀から20世紀をまたいでアメリカのリングで活躍。156センチの身長ながら、ウェルター級だけでなくヘビー級選手をも打ち負かしたことから悪魔のニックネームがついた。

 かなりのオールド選手が紹介されているのだが、比較的新しいところでは80年代から90年代にかけて活躍したザ・ビースト(野獣)、ジョン・ムガビ(ウガンダ)なら知る人も多いだろう。モスクワ五輪銀メダリストでWBC・J・ミドル級王者になった強打者ムガビは、初黒星を喫したミドル級統一王者マービン・ハグラーとの試合が印象深い。

ゲレロは14年に日本の亀田海と闘った

 ザ・ゴースト(幽霊)の2人は2000年以降に活躍した選手だ。世界4階級制覇したロバート・ゲレロ(米)と元WBC・WBOミドル級王者ケリー・パブリック(米)のニックネームは奇しくも同じザ・ゴーストだった。

 このニックネームはあくまで「怪物的な」という基準だから、メイウェザーのザ・マネーとか、デラホーヤのゴールデンボーイは入ってこない。井上のモンスターも本当の怪物というよりは「圧倒的な強さの象徴」の意味あいが強いので海外のモンスターとはちょっとイメージが違うかもしれない。以下が選出された10人。

“ザ・ゴースト”ケリー・パブリック

◇バルバドス・デイモン(バルバドス悪魔)
ジョー・ウォルコット(バルバドス=1873~1935) 世界ウェルター級王者

◇セントポール・ファントム(セントポールの幽霊)
マイク・ギボンズ(米=1887~1956) 世界ミドル級王者

◇ジ・アンダーテイカー(葬儀屋、墓堀屋)
ハリー・ウィルス(米=1889~1958) ヘビー級強豪
ザ・ブラック・パンサー(黒ヒョウ)の異名も

◇ザ・リビング・デス(生きた屍)
ルー・ジェンキンス(米=1916~1981) 元世界ライト級王者
ザ・ウィートウォーター・スウォッター(スウィートウォーターのはえ叩き)の異名も

◇ウィルオウィスプ(火の玉)
ウィリー・ペップ(米=1922~2006) 元世界フェザー級王者

◇ザ・ブギーマン(殺人鬼)
ジェシー・ファーガソン(米=1957~) ヘビー級世界挑戦者

◇ザ・ビースト(野獣)
ジョン・ムガビ(ウガンダ=1960~) WBC・J・ミドル級王者

◇ザ・ディアブロ(悪魔)
アンヘル・マンフレディ(米=1974~) S・フェザー級、ライト級世界挑戦者

◇ザ・ゴースト(幽霊)
ロバート・ゲレロ(米=1983~) 世界4階級制覇(暫定含む)
ケリー・パブリック(米=1982~) WBC・WBOミドル級王者

◇モンスター(怪物)
井上尚弥(大橋=1993~) 世界3階級制覇、現WBAスーパー・IBFバンタム級王者


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