2020年5月16日土曜日

リング誌ランキングを読む Part11 S・ウェルター級編 
4団体王者がすべて入れ替わった激戦クラス

 新型コロナウイルスの影響で試合が止まっているこの時期に各階級をチェック─。アメリカの老舗ボクシング誌「ザ・リング」のオリジナルランキングを読む企画の第11弾はS・ウェルター級だ。昨秋から今年にかけて4団体の王者がすべて入れ替わった激戦のクラスを見てみよう。

左からウィリアムス、チャーロ弟、ロサリオ

■S・ウェルター級(69.85キロ以下)
C 空位
1 ジャーメル・チャーロ(米=WBC王者)
2 ジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国=WBAスーパー、IBF王者)
3 ジュリアン・ウィリアムス(米)
4 ジャレット・ハード(米)
5 エリスランディ・ララ(キューバ=WBA王者)
6 ブライアン・カスターニョ(アルゼンチン)
7 トニー・ハリソン(米)
8 ミシェル・ソロ(フランス)
9 エリクソン・ルービン(米)
10 パトリック・テシェイラ(ブラジル=WBO王者)

このクラスの第一人者チャーロ弟

 1位にランクされているのは双子のチャーロ兄弟の弟ジャーメル。18年12月、ハリソンに微妙な判定で足元を救われたが、昨年12月に11回KO勝ちでリベンジ。やや安定感に欠ける技巧派ながら、実績からいって1位は妥当なところか。

 2位のロサリオは今年1月、ウィリアムスに大番狂わせの5回TKO勝ちで一気に2冠を獲得。現在2位にランクされているものの評価はまだ定まらない。

今年1月、ロサリオはウィリアムスから王座を奪った

 4位ハードに勝利して2冠王者となったウィリアムスは初防衛戦でロサリオにまさかの敗戦。ハードはウィリアムスに敗れたあと再起。無冠となった2人は虎視眈々と王座返り咲きを狙っている。

 5位ララは37歳で息の長いキャリアを送っている。キャリア3敗の相手はポール・ウィリアムス、カネロ・アルバレス、ハードとすべてトップ選手で、いずれも小差判定での敗戦。技巧派サウスポーはまだまだ活躍しそうだ。

息の長い技巧派ララ

 6位の前WBA王者カスターニョは昨年3月にララと引き分け。コロナ禍がなければ今年、10位のWBO王者テシェイラに挑戦予定だった。仕切り直しで対戦が実現すれば、両選手にとって真価を問われる一戦となるだろう。

 前王者ハリソンが7位、ベテランのソロが8位。チャーロに初回KO負けから再起し、2度目の世界挑戦を目指すルービンが9位となっている。日本勢では、WBOアジアパシフィック王者で世界挑戦も経験して井上岳志(ワールドS)が各団体で世界ランキング入りしている。


-->