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柴田国明、輪島功一、フォアマン、バレロ!
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2020年6月8日 月曜日

衝撃の1ラウンドKO特集 圧巻の「王座防衛編1」 
柴田国明、輪島功一、フォアマン、バレロ!

 衝撃の1ラウンドKO特集、第5回は圧巻の「王座防衛編」パート1だ。日本人世界チャンピオンが初回KOでベルトを守る。「こんなに早く終わっては視聴率が…」とテレビ関係者のぼやきが聞こえてきそうだが、「早く終わるに越したことはない」(井上尚弥)との意見はおっしゃる通り! 王者たちの初回KO勝利を振り返る─。

抜群の当て勘を誇った柴田国明

 1970年12月、メキシコでビセンテ・サルディバルからWBCフェザー級王座を奪った“天才パンチャー”柴田は翌年6月3日、東京体育館で行われた凱旋防衛戦で同じメキシコのラウル・クルスを迎えた。

 ジャブを交換しながら静かに進んだラウンド後半、柴田は抜群のタイミングで右を決め、ダメージを負ったクルスをコーナーに追い詰めてラッシュ。なんとかサバイブしようとしたクルスのあごに柴田の右アッパーが命中すると、クルスは撃沈し、そのまま10カウントとなった。KOタイムは3分4秒だった。

「王座陥落編」でお伝えしたが、柴田は73年、WBA・J・ライト級王座の初防衛戦でベン・ビラフロアに初回KO負けで王座を失っている。世界タイトルマッチで初回KO勝ちと初回KO負けを経験した日本人世界チャンピオンは柴田ただ一人だ。

炎の男、輪島功一

 続いて初回KO防衛を成し遂げたのが“炎の男”輪島功一である。71年10月、五輪メダリストのカルメロ・ボッシ(イタリア)からWBC・WBA・J・ミドル級王座を奪った輪島は翌年5月7日、福岡スポーツセンターでドメニコ・チベリア(イアリア)を1分49秒KO勝ちで初防衛に成功した。

 輪島は初回、右フックでチベリアをグラつかせ、左フックでダウンを奪うと、立ち上がった挑戦者に猛攻を仕掛けて試合を終わらせた。変則ファイターと認識される輪島だが、この日は代名詞の“かえる跳び”を出すまでもない楽勝だった。

こちらは若き日のフォアマン

 1973年9月1日、WBA・WBCヘビー級王者ジョージ・フォアマンがホセ“キング”ローマンを初回2分ちょうどでKOした試合も書き記しておきたい。この試合はフォアマンがジョー・フレージャーを粉砕して初めて世界王座に就いた“キングストンの惨劇”から8ヵ月後。24歳のフォアマンが来日し、日本武道館で行った初防衛戦だった。

 時代はぐっと進んで2007年1月3日の有明コロシアム、ベネズエラ出身の“1ラウンドKO男”エドウィン・バレロも初回KO防衛を日本のファンに披露した。

今は亡き1ラウンドKO男のバレロ

 デビューから18連続1ラウンドKO勝利の記録(歴代2位)を打ち立てたバレロは20戦目、ビセンテ・モスケラを10回TKOで下してWBA・S・フェザー級王座を獲得。帝拳プロモーションと契約していたバレロはミチェル・ロサダ(メキシコ)との“凱旋初防衛戦”に臨んだ。

 ロサダは1度もダウンしたことがないという触れ込みだったが、バレロはスタートからプレスをかけ、開始50秒、ロサダの右を外して電光石火の左ストレートを一閃。ロサダがグシャリをキャンバスに沈んだ。立ち上がロサダをTKOしたタイムは1分12秒だった。

 期待通りの圧倒的な強さを見せつけ、観衆の度肝を抜いたバレロ。これで21連続KO勝利のパーフェクトレコードを更新し、その勢いはまだまだ止まりそうになかった。

=1ラウンドKO特集、第6回は近日中に公開=

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