2020年7月12日日曜日

ボクシングきょうは何の日 村田諒太が会心リベンジ!
ブラントを2回TKO WBAミドル級王座奪回

 ちょうど1年前の今日12日、ミドル級の村田諒太(帝拳)がエディオンアリーナ大阪でロブ・ブラント(米)とのダイレクトリマッチに勝利し、WBA世界ミドル級王座に返り咲いた。前年の10月、ラスベガスでブラントにベルトを奪われた男が、ファンの期待に見事にこたえてみせた。

村田はスタートから迷いがなかった

 第1戦でブラントに翻弄され、完敗していた村田。再戦の予想が王者有利に傾くのも仕方のない内容だった。しかし、村田は負けから学び、前回の試合とは別人になっていた。

「世界王者になって少し万像し、ハングリーさが欠如していた」
「最後の試合になるのか、村田をもっと見たいと言われるのか、ジャッジされる試合」

 精神的にも立て直して挑んだ第2戦。村田は初回から前に出た。そして迎え撃つブラントも第1戦とは違い、真っ向から勝負を挑んできた。予想外の打撃戦。しかし、村田は上体が立たないように足腰に力を入れ、リズムよくパンチを繰り出す。多少の被弾はあっても、スタートから優位に立った。

ブラントを追い込む村田

 会場に歓声が沸き上がる。迎えた2回、村田は被弾しながらも攻撃の手を緩めず、パンチを上下に打ち分けてブラントを下がらせる。左フック、そして右ストレートが直撃すると王者はグラリ。さらに猛攻を加え、左フックでついにブラントを倒した。

 立ち上がったブラントはかなり効いている。村田は必死に攻めるが、なかなかストップはかからない。「村田よ、ガス欠にならないでくれ!」。そう思った矢先、ブラントの体が傾いたところでついに主審がTKOを告げる。タイムは2分34秒だった。

リベンジ完遂!

 有利と言われた第1戦に完敗し、村田のプライドはずたずたにされた。引退してもおかしくないところまで追いコンれたが、冷静に自分を見つめ直し、しっかり雪辱したのは、さすが金メダリストと言えるだろう。日本で王座を奪われた相手に即再戦で勝利したチャンピオンは、輪島功一(2度)、徳山昌守に続き3人目の快挙だった。

 村田はその後、初防衛に成功。現在はスーパースター、サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)、元ミドル級3冠王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)とのビッグマッチを目指し、その爪を研ぎ続けている。Photos/SUMIO YAMADA


-->