ライト級統一戦迫る ロマチェンコ「頭脳戦になる」
IBF王者ロペスは新時代到来を宣言
2020年10月15日 15時23分
2020年10月15日 13時35分
伊藤雅雪と三代大訓の対決(12月26日に延期)がライト級で行われるとなって、気になるのがこの男の感想。すでにこのクラスで3つのベルトを束ねている吉野修一郎(三迫)である。2人のライバルはいずれも吉野と戦いたいと希望している。それに応えて吉野は……国内ライト級、ヒートアップ!=ボクシング・ビート11月号より=
ライト級が熱い。火をつけたのは1階級下のS・フェザー級で戦ってきた2人である。伊藤雅雪(横浜光)と三代大訓(ワタナベ)の好カードが8月31日に発表になり、両者ともにライト級への参入を明言。3日後、吉野修一郎がS・ライト級の元日本王者細川バレンタイン(角海老宝石)を大差判定で退け、ライト級の3冠王座を堅持する。対戦ムードが一気に熱を帯びてきた。
にわかにライト級の伊藤、三代の試合に焦点があたる中、名実ともにこの階級の国内トップを張ってきた吉野は何を思うのか。伊藤対三代が11月5日に迫り、本誌の話題は展望がメインになる。ならば参謀の椎野大輝トレーナーに加わってもらい、試合を占ってもらおうと考えた。
が、状況が変わる。すでに情報を得ていた9月29日、島篤史編集長に同行し、三代の寺中靖幸フィジカルトレーナーとのマンツーマンの練習を取材した午後だった。伊藤の急病による試合延期が発表される。病名は急性虫垂炎。術後の安静を要し、新たな日程は12月26日に決まった。思いがけず試合まで2ヵ月空くことになってしまったが、この機会に、勝者を待ち構えるライト級の覇者として、また希少な中量級のホープとして、吉野と椎野トレーナー(元OPBFバンタム級王者)の2人に存分に語ってもらった。
――まず伊藤-三代戦が決まって、どう思いましたか。
吉野 自分は伊藤選手とバレンさんの2人とやりたいと希望していて、バレンさんとの試合が決まったので。もちろん勝つことが第一優先でしたけど、次が伊藤選手かな、と思ってました。伊藤選手と三代選手がやるとは、さすがに思わなかったです。
椎野 僕はトーナメントになったんだな、と勝手に思ってましたけど。
――昨年の夏、初めてロサンゼルス合宿に行きましたよね。海外に目を向け始めているところで、この新型コロナウイルスが広がって。ただ、逆に国内が盛り上がってきたことについては、どう感じていますか。
吉野 試練なのかな、と思いました。
――試練?
吉野 海外で戦ってみたい気持ちがあったんですけど、コロナの状況もあり。今は日本で強い人と戦うことが、海外に挑戦するまでの準備期間なのかな、と思ってます。
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