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20歳の挑戦者 2週間の隔離明けパワー倍増

11.3京口紘人にアタックのタノンサック練習公開 
20歳の挑戦者 2週間の隔離明けパワー倍増

2020年10月23日 18時17分

 WBA世界L・フライ級スーパー王者、京口紘人(26=ワタナベ)の3度目の防衛戦(11.3大阪市インテックス大阪)に出場する同級10位、タノンサック・シムシー(20=タイ)が23日、大阪市東成区のグリーンツダジムで練習を公開した。

左が本石会長、2番目が挑戦者のタノンサック

シムシーは7日に大阪入り、同ジム近くのマンションで2週間隔離され、22日にようやく隔離から解放されたばかり。マンションでは部屋にエアロバイクやサンドバッグを持ち込んで練習していたというだけに、動きは軽快だった。

 コロナショック発生以来、国内で初めて行われる世界戦。タノンサックはプーム・マネジャー(38)、スパーリングパートナーの元WBC世界S・フライ級王者、スリヤン・ソー・ルンヴィサイ(31)の3人で7日、成田に到着。公共交通機関を利用 できないため、ワタナベジムが静岡まで車で運んだ。

タノンサックとプロモート契約を結ぶグリーンツダジムが車で静岡へ迎えに行き、タノンサックの日本の後援者が所有する大阪のマンションに半日がかりで到着。3人は個室で隔離状態。外出はできず、食事はグリーンツダジムの本石昌也会長が部屋に届ける超異例の対応をとった。

 前日にようやく外に出たシムシーは「新しい人生が始まった気がした」そうだ。朝と夜に部屋でシャドーなど孤独の練習を繰り返す日々だっただけに無理はない。スマホでタイの友人らと話したり、ゲームで時間つぶし。弁当やすき家の牛丼、冷凍スパゲッティーで異例の2週間を耐えた。

タノンサック(右)は若さと勢いが売りの20歳

 この日の練習はスリヤンと2ラウンドのスパーリング、ミット打ち、シャドー各1ラウンドと軽くとどめた。「スパーリングはタイで100ラウンドこなしてきた。無理はしなくていい、あと10日近くゆっくり仕上げていく」とプーム・マネージャーは余裕の表情を見せた。

 練習を偵察した京口を指導するワタナベジムの井上孝志トレーナー(51)は「スタミナがあるタイプ。足の動きが良く、思った以上にパンチがある」警戒心を強めていた。

 14勝12KO無敗のタノンサックは「チャンピオンはスタミナがあり、左ボディフックなどパンチは強いが、気持ちが負けないいい試合をする」と落ち着いた口調で闘志を高めていた。

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