元ミニマム級世界王者の高山勝成が計量合格
あす4年ぶりプロ復帰 強豪・小西伶弥と対戦
2020年11月22日 11時18分
2020年11月22日 9時35分
強烈なインパクトでいまなおファンの心をつかんでやまない元ヘビー級統一王者のマイク・タイソンはいまから34年前、1986年11月22日に初めて世界ヘビー級チャンピオンになった。20歳5ヶ月でのヘビー級王座獲得は史上最年少記録だった。
ニューヨーク・ブルックリンの非行少年だったタイソンは少年院でボクシングと出会った。少年院を出て13歳から名物トレーナー、カス・ダマトの英才教育を受けその才能を開花させていったのは有名な話だ。
18歳でプロデビューし、11連勝をマークしたところで最愛のダマトの死に直面したものの、タイソンの勢いは止まらなかった。両の親指を噛むようなピーカブー(のぞき見)スタイル、ローリングしながら最大限のパワーを拳に伝えるパンチ力、急所を正確に打ち抜くコンビネーション。身長178センチのタイソンはヘビー級とは思わない桁外れのスピードとヘビー級らしいパワーを持って連勝街道をばく進した。
そして1986年11月の28戦目、ラスベガスのヒルトンホテルでついに初めての世界タイトルマッチを迎える。2度目の挑戦で世界王者となったトレバー・バービックはこれが初防衛戦。タイソン有利と見られた試合は、予想通り若きタイソンのパワーが爆発する結果となった。
初回終盤、体格で勝るバービックがタイソンの右ストレートを浴びると大きく後退。ここからは完全にタイソンの時間になった。2ラウンドのゴングと同時に前に出たタイソンが右を決め、後ずさったバービックに畳みかけると王者の巨体がキャンバスにゴロリ。バービックはすかさず立ち上がって王者の意地を見せた。
タイソンはここからバービックのクリンチに手を焼くがそれもわずかな時間だった。ラウンド終盤、近距離でシャープな左フックを振り抜くと、バービックがバッタリと背中からダウン。何度も立ち上がりかけながらキャンバスに転がり、ようやく立ち上がったときにレフェリーは試合をストップ。TKOタイムは2分35秒だった。
ボクシングといえばマイク・タイソン―。ここから圧倒的な破壊力でボクシングのアイコン的な存在になっていくタイソンがスターの座を手にした瞬間だった。
その後、破天荒で起伏に富んだ人生を歩み、2005年に引退したタイソンはこの11月28日、54歳にしてロイ・ジョーンズJrとエキシビションマッチを行う。タイソンに熱狂した世代はその姿に何を思うだろうか。
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