April
16
Tuesday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

19°C Clear
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 森武蔵が11回TKO勝ち WBO・APフェザー級 
WBO4位「近いうちに世界の舞台に立ちたい」

森武蔵が11回TKO勝ち WBO・APフェザー級 
WBO4位「近いうちに世界の舞台に立ちたい」

2020年11月28日 13時46分

 WBOアジアパシフィック・フェザー級タイトルマッチが28日、後楽園ホール「第74回フェニックスバトル」のメインで行われ、WBO4位にランクされる王者の森武蔵(薬師寺)が挑戦者の溜田剛士(大橋)に11回1分39秒TKO勝ち。3度目の防衛に成功した。試合の模様は12月5日、深夜26時55分からフジテレビで放映される(関東ローカル)。

森(右)は終盤に入って試合を支配した

 溜田が初回から仕掛けた。サウスポーの森に対しグッと踏み込んで右、距離を詰めて右アッパー、右ショートを当てていく。森もこれに応じてジャブ、左ストレートを打ち込み、試合は初回から白熱した。

 2回は森が足を使い、溜田が追いかける展開。溜田が左右のボディを決め、強気の森も足を止めて左アッパーをボディに決める。3回は溜田がコンビネーションで右アッパー、右ショートをヒットし、森が左ストレート、右フックを決め返す。目の離せない展開となった。

 中盤は森がサイドに動きながら左ストレート、右フックを打ち込み試合をコントロールしかけるものの、溜田がボディ打ち、右アッパーで抵抗。7回序盤、森が左をカウンターで決めてチャンスを作り、溜田をロープに追い込み連打で攻め続けた。2分以上耐えた溜田はラウンド終盤に右を決めて反撃した。

 8回以降、溜田の追い足は落ち、動きながら左を決める森が溜田にダメージを与えていく。迎えた11回、溜田が最後の勝負に出るが、森がボディ打から攻勢に出ると、溜田はパンチで右目尻から出血。ドクターチェック後、森が溜田をコーナーに追い込んだところでストップとなった。

 森は12勝7KOで無敗をキープ。健闘及ばなかった溜田は21勝19KO6敗2分。

森武蔵の話「チャンピオンらしくきれいな勝ち方を心がけたけど、溜田選手は戦績もあってパンチもあって、タイトル挑戦に気持ちをかけてきて、序盤は溜田選手のペースになってしまった。溜田選手が出てくることは予想していたので、足を使ったりいろいろな引き出しを出す練習を思い出した。中盤向こうのペースが落ちてきて、僕はスタミナとか体力面では自信があったので気持ちを切り替えた。世界ランク4位まできて防衛も3回したので、コロナウイルスがどこまで影響するか分からないけど、近いうちに世界の舞台で戦いたいという気持ちがある」

特別スパーをした桑原(左)と八重樫さん

  メインイベントの前に9月に引退を表明した元3階級制覇王者の八重樫東トレーナーとデビューから7戦全勝のホープ桑原拓が特別スパーリングを行った。

 桑原は来年1月14日の後楽園ホールで湊義生(JM・加古川)との対戦が決まっている。1年ぶりの試合に向け「相手は強くてなめたらやられる。来年は何らかのタイトルを狙っていきたい」と決意表明。この日、同学年の岡田誠一のセコンドを務めた八重樫は「中垣龍汰朗を世界チャンピオンにするのがトレーナーとしての最初の夢」と抱負を語った。

岡田はよく攻めたが勝利は手にできなかった

◇S・フェザー級8回戦
岡田誠一(大橋)[引き分け1-0(78-74、76-76×2)]室田拡夢(T&T)
 1年7ヶ月ぶりのリングとなる元日本S・フェザー級王者、38歳の岡田は同門で活躍し、同世代の八重樫東、細野悟をセコンドに従えて登場。スタートは室田が手数で上回り、2回は頭をつけての攻防。岡田は前に出てフィジカルで負けず、互角の打ち合いとなった。

 3回以降も接近戦。馬力のある岡田が前に出てボディ打ち、右ショートなどしつこくパンチを打ち込み、室田が鋭い左ボディを打ち込んで応酬。室田は7回、右ボディをみぞおちに打ち込んでチャンスを作るが、岡田は踏ん張って前に出る。最後まで互いに譲らずドローとなった。日本18位にランクされる岡田は22勝13KO7敗2分。室田は6勝4KO4敗2分。

利川は4回終了間際にダウンを奪いかけた

◇S・ライト級8回戦
利川聖隆(横浜光)[TKO5回59秒]小林孝彦(一力)
 日本S・ライト級1位の利川に対し、小林は初回に自慢の強打を振るった。しかし2回以降、利川がガードを高く掲げて前に出てジャブ、右ストレート、左フックで小林を下がらせる展開。小林はアッパーで迎撃を試みるも、ボディ打ちも繰り出す利川のペース。4回、利川が左フックを決めると小林のヒザが折れる。利川は畳みかけて終了間際に小林をキャンバスに突き落とす(裁定はダウンではなかった)。5回に左アッパーが決まったところでストップとなった。利川は13勝8KO5敗。小林は9勝7KO4敗。

Related article
関連記事