あと3日と迫ったヘビー級3冠統一王者アンソニー・ジョシュア（英）vs.挑戦者クブラット・プレフ（ブルガリア）最終会見が10日行われた。試合はコロナパンデミックで長い延期を経て12日（日本時間13日）ロンドンのSSEアリーナで開催される。

　ジョシュアは「去年（アンディ・ルイスに敗れて）厳しいプレッシャーに晒されたけど、メンタル面で強くなった」と精神面の成長をアピール。また「私はファイトしに行く。確実にパンチを浴びるし彼もパンチを食らう」と打撃戦を苦にしないことを強調した。

　だが同時に「私は15ラウンドも十分戦える準備をしている。もしフルラウンドの戦いになってもスタミナの心配はない」と前回のルイスとの再戦に続く判定勝負の可能性も示唆した。

　一方プレフは3年前に一度ジョシュアに挑戦が決まりながら自身の負傷で断念した経緯がある。「前回はスパーリングの問題（負傷のこと）でリングに上がれなかった。でも今はヘルシー。オリンピックとプロの世界チャンピオンのアンソニーをリスペクトするけど私はチャンピオンになる」と決意を語った。

　試合は既報のようにアリーナに1000人のファンの入場を許可して開催される。これまで大スタジアムに8万人、9万人の大観衆を集めたジョシュアが1000人というのは寂しいが、エディ・ハーン・プロモーター（マッチルーム・ボクシング）は「10ヵ月辛抱した甲斐があった。会場にエネルギーがよみがえる」と興奮している。Photo by Mark Robinson / Matchroomboxing