10月1日エディオンアリーナ大阪第二競技場で指名挑戦者の久田哲也（ハラダ）と2度目の防衛戦を行うWBA世界L･フライ級スーパー王者の京口紘人（ワタナベ）が19日、東京・五反田のジムで練習を公開した。

　デビュー1年3ヵ月で世界タイトルを獲得し、キャリア13戦の京口がプロ16年目にして46戦目で世界初挑戦の久田を迎える一戦。自らの地元でもある大阪決戦を迎えるチャンピオンは「相手はベテランで執念を持って挑んでくると思う。こういう選手に勝って凱旋防衛をしたい」と言葉に力をこめた。

　ベテランの執念に警戒する京口は「ダーティーな技も使ってくると思うので、面くらわないようにしたい」とのコメントも発した。ダーティーとは、頭をぶつけてくるとか、耳の裏ギリギリを叩いてくることのようで「しっかり上回って対応したい」と京口。

　久田対策もさることながら、今回はディフェンスや接近戦での技術など「細かいところ」にこだわってトレーニングを積み重ねてきたという。もともと軽量級離れした強打が武器だが、それにこだわるあまりボクシングが雑になっていたところを反省したのだろう。

　今回は引き出しの多さを披露しつつ「日本と世界は違うんやなと思わせる試合をしたい」と格の違いを見せつけるつもり。希望するWBAレギュラー王者カルロス・カニサレス（ベネズエラ）やWBC同級王者、拳四朗（BMB）との統一戦に向け「いい形でこの試合をクリアしたい」とこの試合をステップにする意気込みだ。

　この日は法政大出身で来月デビュー予定の多田翔真とのスパーリングを披露した。試合の模様は毎日放送のMBS動画イズムでライブ配信される。