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田中恒成がミニマム級王座返上、年内2階級制覇へ

2016年4月7日 17時58分

 WBO世界ミニマム級王者の田中恒成(畑中)が7日、名古屋市内のジムで畑中清詞会長と記者会見を開き、同王座を返上し、L・フライ級にクラスを上げて2階級目のベルトを狙うことを明らかにした。次戦は5月28日、名古屋国際会議場でIBF世界L・フライ級9位レネ・パティラノ(フィリピン)と50.0キロ契約10回戦を行う。

日本人対決も期待される田中(左)と畑中会長

 20歳の田中は昨年5月、世界タイトル獲得国内最短記録となるプロ5戦目で世界タイトルを奪取。大みそかの初防衛戦ではビック・サルダール(フィリピン)に6回KO勝ちを収めたが、5回にダウンを喫するなど万全ではなく、陣営は本来の力をより発揮するために階級アップを望んでいた。田中によればデビュー当時、普段の体重は52~53キロだったが、いまでは59キロあるという。

 王座返上にあたり田中は「再スタートを切るような気持ち。長く防衛することもすごいことだけど、自分にはそれはできない。どんどんチャレンジするのが好きなので、意欲を持ってやっていきたい」と決意表明。これまでタイトルマッチ続きだったこともあり「今までは相手に合わせていろいろ変えてきたので、自分のボクシングを作り上げたいという気持ちがある」とも語った。

 L・フライ級進出初戦の相手パティラノは15勝7KO1敗2分の24歳。強豪との対戦となると2013年2月、現WBA暫定王者ランディ・ペタルコリン(フィリピン)と対戦し、8回負傷判定で引き分けている。田中はまだ映像を見ていないという。

 L・フライ級は現在、WBAの田口良一(ワタナベ)、IBFの八重樫東(大橋)と2人の日本人王者がいる。田中は「過信かもしれないけど、やれる自信はある。できれば日本人選手とやりたい」と両王者への挑戦に意欲満々だった。

 畑中会長は「5月28日にL・フライ級でより強くなっていることをアピールして、年内には2階級制覇を目指したい。やってくれるのであれば団体はどこでもかまわない」と今後の方針を説明。さらに「身体の具合と相談しながら、来年は3階級制覇にも意欲を持っている」と長期プランを明かした。

 なお当日の興行では、先月の日本バンタム級王座決定戦で益田健太郎(新日本木村)に敗れたWBO同級5位、田中裕士(畑中)の再起戦が組まれたほか、日本S・ライト級13位の山口祥吾(唯心)が出場を予定している。対戦相手はいずれも未定。

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