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クリチコの次戦は来春、ジョシュアとの対決目指す

2016年10月25日 14時12分

 12月10日にリングに上がると報じられていた元ヘビー級3冠王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ=写真左)が年内はリングに上がらず、次戦は来春になる見通しであることが明らかになった。ESPNなど海外メディアが報じている。

 昨年11月、タイソン・フューリー(英)に敗れて王座陥落したクリチコはフューリーとのダイレクトリマッチが組まれたが、たび重なる延期の末、フューリーのコカイン問題などが発覚して試合は中止に。これを受けて無敗のIBF王者アンソニー・ジョシュア(英=写真右)と12月10日に対戦する話が進み、同時にルーカス・ブラウン(豪)とのWBA王座決定戦というプランも浮上したが、いずれも年内は実現しないことになった。

 ESPNによると、ジョシュア戦は、試合までの時間が少なく、テレビ局が十分な宣伝をできないと難色を示した。これを受けてジョシュア率いるマッチルームボクシングは、試合会場をマンチェスターアリーナから屋外のスタジアムに変えるなど、よりビッグなイベントにする準備を進める計画があるという。

 WBA王座決定戦というアイデアは、WBAが王座決定戦の承認について明確な態度を示していないことがネックに。いずれにしても試合日まで5週間の時点でこのような状況は「時間がない」との判断につながった。

 クリチコのバーント・ボエンテ・マネジャーは「ウラジミールもジョシュアも対戦したがっている。いま現在、ヘビー級でこれ以上のカードは他にないだろう。(この試合を実現するために)やらなければならないことがたくさんある。5週間よりもっと長い期間が必要だ」とコメントした。

 ちなみに、報じられたふくらはぎの筋肉のけがは、数日練習を休む程度のものとのこと。今後は両陣営がクリチコvsジョシュアの新旧王者対決実現に向けて交渉を進める。

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