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次回は2月 日本からの出場選手も大募集

メキシコのボクシングルネサンス再開 
次回は2月 日本からの出場選手も大募集

2020年12月20日 15時54分

 メキシコでプロモーター兼トレーナーとして活躍する古川久俊氏が主催する「ボクシングルネサンス」が19日(日本時間20日)、メキシコ州ウイルキルカンのベネーノ・ボクシングセンターで開催され、プロ6試合、アマ1試合が行われた。

 メインは、元メキシコ・バンタム級王者のアルマンド・バルデス(25)がアンヘル・マルチネス(21)を迎え撃つノンタイトル8回戦。初回、長身で若いマルチネスが角度の良い左アッパーとボディ打ちでバルデスに襲い掛かり有効打で優位に立つ。

 しかし、経験豊富なバルデスは2回からマルチネスの攻撃を見切り接近戦で手数を増やす。迎えた第3ラウンド、バルデスが左フックのクリーンヒットを皮切りにマルチネスに襲い掛かり左右連打でロープにくぎ付けにすると、レフェリーが試合をストップ、バルデスの3回TKO勝ちとなった。

 セミファイナルは、往年の名王者カルロス・サラテの愛弟子でサウスポーの技巧派エデュアルド・エスパルサとシティの強打者として売り出し中のミゲル・デラクルスのバンタム級6回戦。

 初回、デラクルスがゴングと同時に体を振って前進、パワーだけでなくスピードある左右のフックでサウスポーのエスパルサに迫る。エスパルサはこれを左へのダッキングでかわしてカウンターを打つ展開だが、すべてをかわし切れず何発かパワーパンチを被弾した。

 2回に入ってもデラクルスは攻撃のテンポをゆるめないが、エスパルサは長い右ジャブを効果的に用い、時折踏み込んで放つワンツーも鋭く、互角の展開。迎えた3回、エスパルサのインサイドからの鋭い左ストレートでデラクルスが鼻血を出す。出血がひどくドクターチェック後、ここを勝負どころと見たエスパルサが長い左右のストレートでデラクルスに襲い掛かり次々にクリーンヒットを奪ったところでレフェリーが割って入りストップ。シティの24歳対決はエスパルサの3回TKO勝ちとなった。

 プロ戦績を7勝1KO1敗としたエスパルサは師匠のサラテと同じシティのスラム街テピートの出身で同じバンタム級。偉大な師匠の背中を追いかけて今後タイトルマッチに進出できるような選手への成長が期待される。健闘むなしく敗れたデラクルスは初黒星で3勝2KO1敗。

 ほかに4組の4回戦が組まれ、5人の若手がプロデビューすることができた。ボクシング大国メキシコもコロナ禍の影響で、良いアマキャリアを積んだ若手も試合がなくプロデビューできなくて困っている。「彼らを救うためにもこういった手作りの小さい興行を続けていきたい」と古川氏。次回の興行は来年2月13日の予定。日本選手の出場も歓迎だ。

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