メキシコの名トレーナー兼マネジャー、イグナシオ“ナチョ”ベリスタイン氏（81＝写真）が新型コロナウイルスに感染し現在、隔離されていることがわかった。ESPNデポルテスが伝えた。

　ベリスタイン氏は風邪の症状が出たため新型コロナ検査を受けたところ陽性反応が出た。症状の度合いや隔離場所が自宅か病院かはまだ発表されていない。

　メキシコのベラクルス州出身のベリスタイン氏はL･フライ級でアマ、プロの短いキャリアを送った後、トレーナーに転身。68年の地元メキシコ五輪の代表チームを指導。その後世界フェザー級王者ビセンテ・サルディバルのトレーナーを経てプロ選手の養成に踏み切る。

　そしてダニエル・サラゴサ、ヒルベルト・ローマンを世界王者に就かせた後、リカルド・ロペス、チキータ・ゴンサレスの名王者を指導。その後もフアン・マヌエル＆ラファエル・マルケス兄弟らを多くの王者を擁して名声を獲得した。10年に国際ボクシング名誉の殿堂入りを果たしている。