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4.3統一王者への挑戦 岩佐亮佑「こんな面白い試合はない」

2021年3月17日 12時23分

 IBFスーパー・バンタム級の暫定タイトルを持つ岩佐亮佑(セレス)が4月3日、ウズベキスタンの首都タシケントで同級正規王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と対戦する。試合には、IBFの真王者の地位とともにアフマダリエフの持つWBAスーパー王座もかけられる。いよいよ大一番が決まった岩佐は「わくわくしています。こんな面白い試合はないでしょ」と目を輝かせている。。=ボクシング・ビート4月号より=

“イーグル・アイ”の待ちに待った試合が決まった。IBF暫定王者の岩佐は勝てば真の王者の証明を果たすとともに、もう一本のベルトも獲得できる。つまり統一チャンピオンになるチャンスということで、岩佐はやる気を倍増させている。

「ウズベキスタン開催はあり得るのかな、それならそれでいいと思っていました。むしろ光栄ですよ。世界戦もやったことのないような国で、その祭典に立つのが僕なんだから。意義を感じますね」

 ボクシングファンにとってウズベキスタンはアマチュア強豪国のイメージだが、実際これまでプロのチャンピオンはそんなに出ていない。

アフマダリエフ以前には、ヘビー級のルスラン・チャガエフとライト級でWBO王座を17度防衛したアルツール・グレゴリアンがウズベキスタン国籍のチャンピオンとして歴史に名を残す程度(ともにドイツが拠点だった)。今後はプロ入りしたエリートアマが続々王者になるかもしれないが……。

 アフマダリエフもリオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲ったトップアマチュアだった。そして現在はウズベキスタン初のプロの統一チャンピオンである。ダニー・ローマンを破ったのはマイアミのリングだったから、岩佐を迎える初防衛戦は凱旋試合となる。

 アメリカやイギリスに行くのとは違って、現地の情報も限られているが、岩佐本人は平然としたもの。「どんとこいですよ。最終調整はホテル内で完結できるように日本から準備していきます。希望は(減量のために)ホテルに浴槽があればいいなというぐらい」

 これはあまりナーバスにならない岩佐の性格もあるにせよ、何よりここ最近の海外戦で結果を出している自信が言わせるのだろう。ロサンゼルスの挑戦者決定戦(セサール・フアレスに負傷判定勝ち)、そしてニューヨークの戴冠戦(マーロン・タパレスに11回TKO勝ち)の経験がウズベキスタンで生きるものと大いに期待したい。

 2015年6月、初の世界挑戦はイギリスのブリストルに飛び、地元のリー・ハスキンスと戦った岩佐。ウズベキスタンも完全なアウェーになるはずだが、あの時熱狂的な英国ファンの中に身を置いた孤独感を思えば大丈夫だと語っていた。

 ところでジムワークに姿を見せた岩佐がまず本誌記者を驚かせたのが、すっかり伸びた髪。しばらく見ないうちに、前髪を後ろに撫でつけて引き結んだ総髪スタイルになっていた。タパレス戦前にヘアカットして以降、コロナの自粛期間中は「我慢の証」(岩佐)の意味合いで伸ばしてきたが、いまではサムライのようだ。対決に向かう岩佐の心境を表しているのだと思う。……

 日本選手として初めてウズベキスタンで世界戦を戦う岩佐。アフマダリエフに勝って凱旋することができるか――。展望記事全文は発売中のボクシング・ビート4月号に掲載しています。

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