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元世界王者の久保隼 3回TKO勝ちで再起2戦目飾る

2021年3月28日 21時44分

 2021年の関西の初興行、真正ジム主催の「リアルスピリッツ71」は28日、神戸市の神戸市立中央体育館で開かれ、メインの58.5キロ契約8回戦は、元WBA世界S・バンタム級王者で日本フェザー級3位の久保隼(30=真正)が佐伯瑠壱斗(22=岐阜ヨコゼキ)を連打で圧倒、3回2分59秒TKO勝ちして昨年9月の再起戦に続く勝利をあげた。

 アンダーカードのS・フライ級8回戦は、日本同級18位の与那覇勇気(30=真正)が6回にTKO勝ち、S・バンタム級6回戦は芦屋大出身の田井宜広(23=RST)がデビュー戦に続いてTKO勝ちを飾った。

久保は格の違いを見せつけて3回で佐伯を仕留めた

◇58.5キロ8回戦
久保隼(真正)[TKO3回2分59秒]佐伯瑠壱斗(岐阜ヨコゼキ)
 元世界王者の久保がイメージを一新する積極的な攻撃で22歳の新鋭の挑戦を一蹴した。立ち上がりから久保は右ジャブで距離をとり、左ストレートをボディに打ち込んだ。佐伯はジャブに合わせて右ストレートを放つが、パンチは届かず。2回も久保はしつこくボディにパンチを伸ばし、佐伯を後退させた。佐伯がクリンチにきても力強くパンチを出し続けた。

 3回、佐伯が出てくるところに左ストレート合わせてダウンを奪った。佐伯は必死で右フックを返すが、久保は攻勢の手を緩めず、左ストレートをヒットして佐伯を棒立ちにさせたところで主審が試合を止めた。

再び世界を狙う久保

 久保は19年5月、2階級王座を狙って中国でWBAフェザー級タイトルに挑むも6回TKO負け。昨年9月に再起戦を判定で飾ったが、やや納得がいかない内容だったことから、再起2戦目のこの試合にかける熱意が伝わる試合運びだった。

「前半は思い切りボディを打っていけ」との山下正人・真正ジム会長の指示を守って、力強い「ニュー久保」をファンに印象づけた。「佐伯選手は気持ちが強い相手でしたが、作戦がはまって倒すことができました。インタビューで泣かなかったのは久しぶりですね」と快勝に笑顔が浮かんだ。

与那覇(左)は6回TKO勝ち

◇S・フライ級8回戦
与那覇勇気(真正)[TKO6回2分22秒]坂田健太(神奈川渥美)
 日本バンタム級18位の与那覇は細かく動き回るサウスポーの坂田を射程圏内にとらえると力強いパンチを繰り出した。ただ一発に頼りすぎて空を切るシーンが目立ったが、2回終盤に右ストレートを顔面にヒットしてダウンを奪った。坂田は距離を詰めて左パンチを返すが、与那覇を後退させるまでに至らず。6回、与那覇がボディからの攻めで坂田に詰め寄り、顔面を弾くと坂田陣営からタオルが投入された。

◇S・バンタム級6回戦
田井宜広(RST)[TKO4回2分7秒]脇田洸一(クラトキ)

◇バンタム級4回戦
小林廉(エスペランサ)[TKO4回2分32秒]寺崎和輝(リングサイド)

◇女子フライ級
濱田麻里菜(エスペランサ)[3-0(39-37、40-36×2)]阿比留通子(世田谷オークラ)

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