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寺地拳四朗に挑戦の36歳、久田哲也「すべてをぶつけて戦う」

2021年4月7日 21時19分

 WBC世界L・フライ級タイトルマッチ12回戦(4.24エディオンアリーナ大阪)でチャンピオンの寺地拳四朗(29=BMB)に挑戦する同級1位、久田哲也(ハラダ=36)が7日、大阪市住之江区の所属ジムでリモート会見し、意気込みを語った。

拳四朗への挑戦に向け調整を行う久田

 寺地のV8阻止を狙う久田は、勝てば36歳5ヶ月での世界王座獲得となり、長谷川穂積がマークした35歳9ヶ月の国内最年長世界王座奪取記録を塗り変える。「記録を狙っているわけではない。36歳でもチャレンジできて、世界の第一線で戦えることを証明するだけ。勝つことだけに集中している」と記録は後から付いてくるとの認識だ。

 この試合は昨年末に組まれていたが、寺地が不祥事を起こし、JBCから3ヶ月のボクサーライセンス停止などの処分を受けたため仕切り直しとなった。「12月の試合は流れたが、試合はあると信じて練習は続けてきた。試合が延びたことでいろいろな選手とスパーリングができたのでプラスになったと思っている」と久田は前向き。

 3月の後半にはユーリ―阿久井政悟(倉敷守安)、矢吹正道(緑)の軽量級日本王者のジムに出掛けてスパーリングを積んできた。「レベルが高く、実力がある選手と試合に近い感覚で打ち合えて緊張感が高まりました」。試合が決まっていた昨年10月からのスパーリングは240ラウンドを超えたという。

 久田は2年前の京口紘人への世界初挑戦で解説を務めた長谷川穂積氏にアドバイスを求めたことも明らかにした。2回、右をヒットして京口をロープまで飛ばした。その時、手を上げて攻勢をアピールして詰めを逃したシーンがあった。

 長谷川氏には「そのような場面を想定した練習が必要」と言われ、甘さに気付いたそうで「持ち味の近い距離の戦いだけでなく、離れた距離でも戦えるように練習している。相手をリズムに乗せないようにする」と寺地対策を練っている。

 36歳の年齢的にはラストチャンスとも言えるが、久田は「京口戦が終わってもう一度自分を信じて練習に取り組んできたのを証明するいい機会。すべてをぶつけて戦うし、負けることはないので引退は考えていない」と強気の発言で締めくくった。写真=ハラダジム提供

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