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5.22、23DANGAN出場のワタナベ5選手が会見

重岡銀次朗、谷口将隆、千本瑞規、谷山佳菜子、湯場海樹 
5.22、23DANGAN出場のワタナベ5選手が会見

2021年4月20日 19時44分

 5月22日と23日に東京・墨田区総合体育館で開催されるDANGAN興行でタイトルマッチに出場するワタナベジムの5選手が20日、オンライン会見を開いて試合への抱負を語った。

左から千本、谷口、重岡、谷山、湯場=ワタナベジム提供

重岡がWBOアジアパシフィック王座V2戦

 23日の第2部で2日間の興行のトリを務めるのは21歳の若きWBOアジアパシフィック・ミニマム級王者、重岡銀次朗だ。熊本・開新高で高校5冠を達成し、プロ3戦目で王座を獲得した俊英はおよそ1年半ぶりのリング。伸び盛りの年齢でこの間はさすがに「モチベーションが何度も落ちた」という経験をしたが、これを乗り越えただけに今回の試合への意気込みは強い。

 2度目の防衛戦で迎え撃つ川満俊輝(三迫)はデビューから6連勝(3KO)の元気あふれるファイターだ。それでも4団体で世界ランキング入りしている重岡は「普通にやったら勝てると思うので、くだらないパンチはもらわないこと」と自信満々。試合に向けて12ラウンドのスパーを5回予定しており、スタミナ対策に抜かりはないが、「イメージは早いところで終わると思う」とKOを予告した。

日本王座V1戦の谷口は京口のアメリカ防衛戦に刺激

 日本ミニマム級王者の谷口正隆は22日のセミでランク1位の仲島辰郎(平仲BS)と初防衛戦を行う。こちらはWBOアジアパシフィック王座の獲得し、世界挑戦も経験しており、現在はWBOの1位にランクされている。

 目指すは世界再挑戦しかない谷口は3月にアメリカで行われた京口紘人のWBA世界L・フライ級戦に同行。「今の日本だと世界チャンピオンという肩書きだけだとそこまで注目されない。向こうでは世界チャンピオンってスターみたいな扱いだった。夢のある感じがすごいしました」と大いに刺激をもらった。まずは日本タイトルをしっかり防衛し、自分も夢の舞台を目指そうと気持ちを高めている。

元世界王者の黒木相手も千本「通過点でしかない」

 元日本女子ミニマム級王者の千本瑞規は23日の第2部で元WBC女子アトム級王者の黒木優子(YuKOフィットネス)とOPBF女子ミニマム級王座決定戦。「実績のある選手と決まってうれしい」と今回の試合を歓迎した。

 千本はプロ2戦目で日本王座を獲得したあと、決まった試合が流れるなどして今回が実に1年11ヶ月ぶりの試合。しかしこの間「自分と向き合って成長できた」と感じている。試合の意義を問われると「私には世界しか見えてないのでここは通過点。しっかり勝って世界につなげたい」と強気に勝利を宣言した。

元極真空手王者の谷山は3度目の正直

 元極真空手王者の谷山佳菜子は空位の日本女子バンタム級王座を元OPBF同級王者の平安山裕子(平仲BS)と争う。谷山はこれまで現WBO・S・フライ級王者の奥田朋子(ミツキ)と2度、日本&OPBFタイトルを争って最初はドロー、2度目は負傷判定で涙をのんだ。

 コロナ禍でジム練習ができなくなったのを機にフィジカルトレーニングでレベルアップに努め、“3度目の正直”となる一戦を迎えた。平安山は谷山が苦手にする接近戦を得意としているが、「対策はバッチリです!」と谷山。ベルト獲得に向けテンションは高まっているようだ。

強打の佐々木尽とホープ対決の湯場「絶対に落とさない」

 日本ユース・ライト級王者の湯場海樹は1階級上の日本ユースS・ライト級王者、佐々木尽(八王子中屋)に挑戦する。日本王座5階級制覇の記録を持つ忠志さんを父の持つ湯場と、豪快な倒しっぷりで株が急上昇している佐々木。これは見どころのある注目ホープ対決である。

 昨年3月にタイに修行に出かけ、新型コロナウイルスで出国できなくなり、2週間の滞在予定は何と半年にも及んだ。ジムに寝泊まりして「肉体的にも精神的にも成長できたと思う」というのはその通りだろう。

 佐々木のことを「上位ランカーで名前も人気もある選手」と評価する湯場は、「今までのキャリアの中でもターニングポイントになる重要な試合。絶対に落とさないようにしたい」と決意表明。佐々木を撃破して立場を逆転させる意気込みだ。

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