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沖縄で敗退の比嘉大吾「結果がすべて」 西田殊勲の判定奪取 WBO・APバンタム級戦 

2021年4月25日 9時05分

 比嘉、沖縄でまさかの敗北――WBOアジアパシフィック・バンタム級タイトルマッチは24日、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで行われ、チャンピオンで元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(Ambition)が挑戦者5位の西田凌佑(六島)に12回0-3の判定負けを喫する大番狂わせとなった。

西田(右)は終始優勢に試合を進めた

 殊勲の西田はアマから転向してこれが4戦目。郷里でKO勝ちを狙って出てくる比嘉を相手に、ひるむことなくサウスポーからの右ジャブ、左ストレートで迎え打った。比嘉は17勝全KOの強打を振り回したが、西田にうまくかわされミス・ブローを連発した。

 西田は守るだけでなく、攻めては右手を有効に用いてジャブを突き、接近戦でも左ストレート、右フック、左ボディアッパーで迎え打ちし、優勢裡に試合を運んだ。比嘉は初回からポイントをリードされ、苦しい展開が続く。時折右ロングを決めるもすぐ西田に反撃され、明白にラウンドを支配できない。10回は3ジャッジとも10-9で比嘉優勢としたものの、疲労の色濃い11、12回も失点。スコアは117-111×2、118-110と大差がついた。

 アウェーで堂々の勝利を挙げた西田は、前戦(12月)で世界戦経験者の大森将平(ウォズ)を食って注目されたのに続く殊勲。これが本当の出世試合となった。

 S・バンタム級から下げた西田は、「自分の左ボディで下がってくれたので体格差を生かし、押し勝つことができた。この勝ちは大きい。僕の名前を憶えてください」とアピール。「(比嘉の)プレッシャーがきつくて、シンドかった」と試合を振り返りつつ、今後については「まだまだ強い人が一杯いるので、1試合ずつ決められた試合を勝って上に行きたい」と落ち着いて今後を語った。 

 敗れた比嘉は「自分のボクシングができずに負けてしまった。結果がすべてです」と地元での敗北に無念そうだった。17勝17KO2敗1分。写真=沖縄タイムス

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