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リナレス 5度目の世界王者なるか 5.29ヘイニー戦はソールドアウト!

2021年5月18日 10時36分

 ホルヘ・リナレス(帝拳=ベネズエラ)が若き無敗王者デビン・ヘイニー(アメリカ)に挑むWBC世界ライト級タイトルマッチは5月29日(日本時間30日)にラスベガスで挙行される。お互いにスピードに自信を持っているはずだが、当日のリングではいかに交わるのか。経験豊かなリナレスは目標の「5度目の世界チャンピオン」を叶えられるか――。=ボクシング・ビート6月号より=

 イベントの主催者、エディ・ハーン(マッチルーム・ボクシング)はこの試合のチケットが発売されてまもなく「ソールドアウト(完売)だ」と明かした。それから1週間後の4月25日、追加分が販売された。本稿締切時点で、ラスベガスのマンダレイベイ・リゾート(改称してミケロブ・ウルトラ・アリーナ)にどれだけ集客が許可されるか不明だが、ファンの人気を呼んでいるカードには間違いない。

 リナレスは昨年8月、WBCライト級2位ハビエル・フォルトゥーナ(ドミニカ共)とのサバイバル戦が組まれていた。しかしこれは自身のコロナウイルス陽性反応で中止に。序盤でストップ負けのケースに泣くことがあったリナレスにとり、強打を振り回してくるフォルトゥーナよりも正統派ボクシングを貫くヘイニーのほうが危険は少ないと思われる。

 だが勝敗予想がヘイニーに傾き、一部でリナレスが組みしやすい相手とさえ見なされることは、22歳の王者の実力を裏づける。ワシル・ロマチェンコを攻略して一気に統一王者となったテオフィモ・ロペス(米)を筆頭にライト級は今、ジェルボンテ・デイビス(WBAスーパー王者)、ライアン・ガルシア(WBC暫定王者)そしてこのヘイニーと米国の若い世代が台頭。ヘイニーも輝く未来を嘱望されている。

 ロペス、ロマチェンコ同様、ヘイニーも父(ビル・ヘイニー)がトレーナーを務める。ラスベガス在住のヘイニーはサンフランシスコ出身。キッズの頃は手のつけられない悪ガキだったと言われ学校から停学処分を通達されることしきり。見かねたビルがボクシングジムに強制的に入門させると初めてのスパーリングで相手を完ぺきKOした。

 ジュニアの世界大会で優勝した実績があり、アマチュア戦績は130勝8敗。そのうち3敗はガルシアに喫したものだ。

 年齢が18歳に達しないとプロ活動ができない米国の規定を待ちきれず15年12月、17歳でメキシコ・ティファナにてプロデビュー。同地で10試合行っている。その後フロイド・メイウェザーのザ・マネー・チームに加わりメイウェザー本人とジムワークを行い、直接コーチされることもあったが、現在“マネー色”は薄らいでいる印象だ。

 かわりに、契約を交わすDAZNの旗手でもあるハーンとの関係が密になってきた。同氏には次代のスター候補のヘイニーをガルシアにぶつける計画がある。ハーンとヘイニーの目論見をリナレスが打ち壊す可能性はどれほどあるだろうか。

 一つ確かなことはヘイニーにとりリナレスはこれまでのキャリアで間違いなく最強の相手だということだ。……

 リナレスがヘイニーの王座を攻略するカギは!? 展望記事全文は発売中のボクシング・ビート6月号に掲載しています。リナレスのパートナーとして“仮想ヘイニー”を務めた富岡樹(角海老宝石)の興味深い予想も。「絶対にリナレス」(富岡)というその理由――。ぜひお読みください。

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