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渡部、韓国でPABAタイトル獲得 オルティス防衛

2013年11月19日 21時14分

渡部あきのり

 19日、韓国・済州島の済州グランドホテルで行われたPABA(汎アジアボクシング協会)S・ウェルター級王座決定戦は元日本、OPBFウェルター級王者の渡部あきのり(野口)が郭京錫(韓国)に4回3分0秒TKO勝ち。新チャンピオンとなった。試合はWBA世界バンタム級王者亀田興毅(亀田)の防衛戦の前座で行われた。

 立ち上がりから地元の郭にロープへと押し込まれる場面が目立った渡部だが、右フックのカウンター、左ボディーで相手を弱らせていった。主導権を握って迎えた4回、またも左のボディーショットをめり込ませると郭が後退してダウン。TKO勝利を飾った。

 渡部は「3本目のベルトは純粋にうれしい。相手はハートが強かった」と語っていた。これで30勝目(26KO4敗)。今年4月のOPBF王者チャーリー太田(八王子中屋)戦に続きタイトル獲得失敗に終わった郭は10勝7KO8敗。

 同じく前座で行われたWBA女子世界ミニマム級タイトルマッチは、王者アナベル・オルティス(メキシコ)が挑戦者のパク・ヒェスー(韓国)に10回3-0の判定勝ち。7月に日本で多田悦子(当時フュチュール)から奪った王座の初防衛に成功した。

 オルティスは序盤から長身パクの左ジャブをかいくぐって右クロスを好打。パクが前に出てくると左リードを差してはぐらかすなど、巧みな試合ペースでポイントを集めた。パクも最後まで奮闘したものの、ジャッジ全員がフルマークをチャンピオンにつけた。

 日本でもおなじみのオルティスは13勝2KO3敗。亀田プロモーションと契約しており、今回の試合が実現した。

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