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女子5階級制覇の藤岡奈穂子 7.9アメリカ防衛戦へ「2年前より出来上がっている」

2021年6月11日 15時21分

 アメリカで防衛戦の決まったWBA女子世界フライ級チャンピオンの藤岡奈穂子(竹原&畑山)が11日、オンラインで記者会見を開き試合への抱負を語った。試合は7月9日(日本時間10日)、ロサンゼルスのバンクオブカリフォルニア・スタジアムで行われる。挑戦者はスレム・ウルビナ(メキシコ)。

オンライン会見する藤岡(右)と柴田トレーナー

 日本人初の世界5階級制覇を達成した45歳の女王が、かねて目標にしていたアメリカ進出をはたす。「ボクシングキャリアの最終目標としてずっと上げていたことなので、ラッキーという言い方はおかしいですけど、この状況で決まったのはうれしい」とまずは用意された舞台に感謝した。

 藤岡は2017年に渡米してトレーニングをしたときから、アメリカのリングに立とうと関係者を通じてアピールしてきた。当初はなかなかうまくいかなかったようでが、ゴールデンボーイプロモーションズ(GBP)が押してきたセニーサ・エストラーダ(米)がWBA女子ミニマム級チャンピオンとなり、GBPが女子に力を入れ始めたことでいい流れができたという。

 藤岡をサポートする宮田有理子さんは「GBPが女子の軽量級に力を入れることになり、エストラーダのライバルとして藤岡さんの名前が挙がった。(今回のイベントが)これから日本の女子のトップ選手を呼ぶ第一弾になると思う。(イベントを中継する)DAZNが女子に力を入れていることも大きい」とその背景を説明。エストラーダは同じ興行で、WBO女子L・フライ級王者の天海ツナミ(山木)に挑戦することが発表されている。

竹原&畑山ジム提供

 藤岡はいつかこの日がくると信じて万全の準備を進めてきた。2019年7月に天海との統一戦がドローに終わり、「自分のスタイルを見直した」。基本をイチからやり直し、パンチを打ったあとに流れるクセを修正した。フィジカルトレーニングはコロナ禍の間も毎日続け、現在は「感覚的には2年前よりも出来上がっている」と自信を持つ。

 挑戦者のウルビナについては「右に自信を持っているように見える。全体的にパワフルでバランスもいい」と高い評価。それでも「派手にKOすればアピールになると思うけど、まずは結果を出したい」とアメリカ初戦をクリアし、第2戦、第3戦につなげる意気込みだ。

 イベントのメインは男子L・ヘビー級10回戦、2階級制覇を目指すヒルベルト・ラミレス(メキシコ)がスリバン・バレラ(キューバ)が予定されている。

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