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成田佑美がOPBF女子L・フライ級新王者に 老舗和菓子店若旦那と入籍1ヶ月

2021年8月11日 23時38分

 真正ジム主催の「第75回リアルスピリッツ」は11日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第二競技場で開かれ、OPBF女子L・フライ級王座決定8回戦は、日本女子ミニマム級王者の成田佑美(32=姫路木下)がキャリアを生かした積極的な攻めを貫き、タイトル初挑戦の日本女子アトム級6位、伊賀薫(28=真正)に3-0判定で勝利して新王者となった。成田は7月7日に入籍しており、2本目のベルト獲得は二重の喜びとなった。

成田は終始攻めの姿勢で2本目のベルトを獲得

 アンダーカードのアトム級4回戦で元WBO世界ミニマム王者、山中竜也(真正=引退)の妹菫(19=真正)がデビュー3戦目に臨み、村井理(36=グリーンツダ)とのサウスポー対決を制して3連勝を飾った。

 また、メインで組まれていたWBO世界女子ミニマム級王者、多田悦子(40=真正)とIBF女子世界ミニマム級4位、葉月さな(36=YuKO)のノンタイトル戦はWBOが多田のタイトル防衛戦を優先するよう指令があり、試合は中止となり、スパーリングに変更。ヘッドギアなしで実戦さながらの6ラウンドの打ち合いを展開した。

夫の雨盛さんと勝利を喜ぶ成田

◇OPBF女子L・フライ級王座決定8回戦
成田佑美(姫路木下)[3-0(79-73×2、78-74)]伊賀薫(真正)
 成田が開始から前に出てプレスをかけ続け、4勝1敗1分とキャリアの浅い伊賀を後手に回らせた。4回には右フックで伊賀の顔を跳ね上げるなど4回を終えての公開採点で3者とも2ポイントリード。後半も右を打ち込み、伊賀の反撃を許さなかった。

 完勝での2本目のベルト獲得にも成田は「練習の動きが半分も出せていない」と悔し涙をにじませた。成田は7月7日の七夕の日に2年間付き合った朝日大相撲部OBの雨盛領さん(31)と入籍を済ませて臨んだ王座決定戦だっただけにKOで王座獲得を目指していただけに試合内容に胸を張れなかったようだ。

 夫の雨盛さんは兵庫県姫路市網干区でどら焼きで有名な安政年間から100年以上続く老舗和菓子屋「山崎屋」の7代目。最愛の妻の試合を観戦していたが、「自分が土俵で戦うより、もっと緊張しました。よくやった」と成田を大きな体で包み込んでいた。

 成田は「OPBFのタイトルが取れたので次は世界を。海外でもどこででも戦います」と3本目のタイトルに意欲をみなぎらせた。

デビューから3連勝をマークした山中

◇女子S・バンタム級6回戦
赤林檎(真正)[3-0(58-56×3)]菊池真琴(山木)

◇女子アトム級4回戦
山中菫(真正)[3-0(39-37×2、40-36)]村井理(グリーンツダ)

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