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2021年9月22日 水曜日

V8王者の寺地拳四朗が王座陥落 矢吹正道 10回TKO勝ちでWBC・L・フライ級王座獲得

 WBC世界L・フライ級タイトルマッチが22日、京都市体育館で行われ、挑戦者1位の矢吹正道(緑=写真右)がチャンピオンの寺地拳四朗(BMB=同左)を10回2分59秒TKOで下し、新チャンピオンに輝いた。拳四朗は9度目の防衛に失敗した。

矢吹は10回、渾身の力で拳四朗をTKOに追い込んだ

 9度目の防衛戦を迎えた拳四朗と世界初挑戦の矢吹による29歳対決。スタートは拳四朗がジャブをコツコツと突いて圧力をかけていく。矢吹は得意のジャブは少ないが、右をかぶせて浅いながらも拳四朗の顔面に届かせた。

 拳四朗がジャブとフットワークで試合をコントロールしにかかるが、矢吹は2回に強引に前に出たり、ジャブに右をかぶせたり、単発ながら見栄えのいいパンチで対抗する。右フックは断続的に拳四朗の顔面をとらえた。競った内容にも見えたが、4回を終わっての採点は40-36×2、38-38で矢吹がリードした。

 思わぬリードを許した拳四朗は5回から圧力を強めた。ジャブに加えて右も使い始めて挽回に努めるが、距離を詰めることによって被弾が増える。矢吹はカウンター狙いで機を見て右、左を打ち込んでいく。6回を終えると矢吹の右目の腫れが目立ってきた。試合はグングンとヒートアップ。7回は矢吹の右で拳四朗の足が一瞬止まった。

 8回は両者の攻防がさらに激しくなる。拳四朗がジャブを軸に攻め続けてワンツーをヒットすると、劣勢の矢吹が右を立て続けに決めて反撃、さらにワンツーで拳四朗を追い込む。ダメージがより大きそうなのは矢吹か。互いにいいパンチを当てたが、8回終了時の採点は78-74、79-73、77-75で矢吹。拳四朗はあとがなくなった。

 拳四朗は9回、ようやくボディ攻撃で矢吹を追い込んでいく。苦しそうな矢吹をロープに追い込んでラッシュ。大逆転の予感が流れ出すが、矢吹は攻め込まれながらも効果的にカウンターを打ち込んで崩れない。拳四朗は矢吹のパンチで右まぶたを大きくカット。流血が激しい。

 矢吹が逃げ切るのか、拳四朗が仕留めるのか、という10回。拳四朗は残る力を振り絞って前に出て矢吹にロープを背負わせるが、ここで矢吹のカウンターが炸裂。下がった拳四朗に矢吹がラッシュしたところで福地レフェリーが試合を止めた。

 世界初挑戦でタイトルを獲得した矢吹は13勝12KO3敗。目標にしていた日本記録のV14が遠のいた拳四朗はプロ初黒星。戦績は18勝10KO1敗。

矢吹の話「ほんと途中であきらめようかと思ったけど、セコンドの励ましとみなさんの応援のおかげで最後までがんばることができました。この試合で死んでもいいと思っていた。トランクスに子どもの名前も入れて死んだろと思ったけど生きて帰ってくることができました。拳四朗選手も絶好調じゃなかったかもしれないですけど、また絶好調同士でやれたらと思う。今後も目標? この試合が終わったら勝っても負けても引退するつもりでした。でも勝ってしまったのでまた考えます」

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