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元WBA世界ミニマム級王者 星野敬太郎さん52歳死去

2021年10月10日 1時06分

 元WBA世界ミニマム級チャンピオンの星野敬太郎さんが亡くなったとの驚くべきニュースがもたらされた。関係者によると、星野さんは沖縄県那覇市内で暮らしていたが、連絡がとれなくなった知人が警察に知らせたところ、9日に自宅アパートの部屋で死亡している星野さんを発見したという知らせがあった。死因、死亡時間とも現時点では不明。8月に52歳の誕生日を迎えたばかりだった。

現役時代の星野さん

 星野さんは神奈川県横浜市出身。武相高校でアマチュアのリングに立ち、1988年のプロデビュー戦は4回判定負けだったが、96年に横山啓介を破り日本王座獲得。4年後の00年12月には地元横浜でジョマ・ガンボア(比国)に判定勝ちしWBA世界ミニマム級王座に就いた。史上初となる花形進会長との師弟王者として話題を呼んだ。

 翌年4月、初防衛戦でチャナ・ポーパオイン(タイ)に1-2判定負けを喫し無冠に追われたが、02年1月に新井田豊が返上して空位となっていた同王座の決定戦に出場。再びガンボアに判定勝ちして2度目の世界ベルト獲得に成功した。

 この王座も半年後にノエル・アランブレット(ベネズエラ)に僅差で判定負けして手放す。結局防衛戦では一度も勝てず、短命チャンピオンに終わった。最終試合は03年。15年のプロ生活で、33戦して23勝6KO10敗。

 引退後は一時岐阜市内でプロジムの代表になりキッズボクシングに力を入れていたこともあったが、のちに閉鎖。2019年に昔のボクサー仲間を頼って沖縄に移住していた。破滅型のところがあり、リングの上では堅実なボクシングを見せたチャンピオンも、私生活は波乱万丈だったようである。

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