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12.14世界挑戦の谷口将隆 WBOミニマム級王者メンデス攻略に「挑戦者らしい戦い方する」

2021年12月7日 15時13分

 WBO世界ミニマム級タイトルマッチを12月14日に控える谷口将隆(ワタナベ=写真)が7日、オンラインで記者会見と公開練習を行った。谷口は14日の両国国技館でWBO王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に挑戦する。

最終調整する谷口=写真提供ワタナベジム

 サウスポーの谷口(14勝9KO3敗)が世界挑戦するのは19年2月、WBO同級王者だったビック・サルダール(フィリピン)戦に続いて2度目。初挑戦との違いを問われた谷口は「フワフワした気持ちがなくなった。前回は世界チャンピオンになるという感覚だったけど、今回はメンデスに勝つことをすごく意識している」と一戦必勝を強調した。

サルダール戦は一本調子のボクシングに陥り、チャンピオンの技巧にうまくはめられて大差判定負けに終わった。この敗戦を機に、勢い任せだったボクシングを見直した。今回はサルダールから王座を奪ったメンデス(16勝6KO1敗)をより研究し、しっかり戦略を組み立ててきたという。

 今回が3度目の防衛戦となるメンデスはアウトボクサーの技巧派サウスポー。メンデス攻略のポイントについて谷口は「相手のやりたいことをさせない」と繰り返した。そのためには「後手、後手になるとやりたいことをやられてしまうので、挑戦者らしい戦い方をしたい」とも。自分から積極的に仕掛けていきながら、状況に応じて戦い方を変えていく重要性も意識している。

 当日のメインイベントは“モンスター”井上尚弥(大橋)のバンタム級2団体防衛戦で既にチケットは完売。谷口は「(完売は)井上くん効果なので、井上くんのついでに見てもらったら」と控えめに話したが、タイトル奪取に向けては意欲満々。12月29日の村田×ゴロフキン、大みそかの井岡×アンカハスの統一戦がキャンセルとなる中、新チャンピオン誕生でその存在を大いにアピールするつもりだ。

■日本人世界王者
WBA・L・フライ級スーパー 京口紘人(ワタナベ)
WBC・L・フライ級 矢吹正道(緑)
WBOフライ級 中谷潤人(M.T)
WBO・S・フライ級 井岡一翔(志成)
WBAスーパー&IBFバンタム級 井上尚弥(大橋)
IBF・S・フェザー級 尾川堅一(帝拳)
WBAミドル級スーパー 村田諒太(帝拳)

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