正式発表が待たれていたS･フェザー級統一戦、WBC王者オスカル・バルデス（メキシコ）vs.WBO王者シャクール・スティーブンソン（米）が4月30日、ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで開催されることが決まった。10日（日本時間11日）イベントを中継するESPNが伝えた。

　バルデス（30勝23KO無敗）はWBOフェザー級王者時代にスティーブンソンとの防衛戦を通達されたが、スルーして王座を返上。昨年ミゲル・ベルチェルト（メキシコ）を倒して2階級制覇に成功した。

　ところが昨年9月のV1戦では試合前に薬物違反が発覚。試合は行われたが、ロブソン・コンセイサン（ブラジル）に苦戦を強いられ、スティーブンソン戦は汚名返上をかける。

　リオデジャネイロ五輪バンタム級銀メダリストからプロ入りしたスティーブンソン（17勝9KO無敗）はバルデスが返上した王座の暫定王者に就いた後、正規王者ジャメル・へリング（米）をストップしてこちらも2階級制覇を果たした。サウスポーのスキルフルな24歳で、次代のスーパースター候補と期待される。

　S･フェザー級はIBF王者に昨年11月ニューヨークで戴冠した尾川堅一（帝拳）が君臨。WBA王者ロジャー・グティエレス（ベネズエラ）は今月26日ラスベガスで１位クリス・コルバート（米）と防衛戦が組まれていたが新型コロナウイルス感染症でアウト。コルバートは別の相手と対戦する見込みだが、タイトル戦になるかは決まっていない。