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日本フェザー級王者の丸田陽七太 5.15アジア同級2冠戦 挑戦者の阿部麗也と会見で火花

2022年3月10日 17時27分

 日本フェザー級チャンピオンの丸田陽七太(森岡)が5月15日、墨田区総合体育館「DANGAN250」で1位挑戦者の阿部麗也(KG大和)を迎えて2度目の防衛戦を行うことになった。この試合には空位のWBOアジアパシフィック王座もかけられ、12回戦で行われる。

上を目指す丸田(左)とこの一戦にかける阿部

 10日、都内で開かれた記者会見では、挑戦者の阿部が先制攻撃を仕掛けた。丸田の印象を問われると、「デカい、ヒョロい、モヤシみたいな、そんな感じ。しっかりモヤシ狩りしたいと思います」。丸田もすかさず「モヤシが勝った相手(佐川遼)に(阿部が)負けてるんですけどね。ちょっと強いモヤシでした」と応じた。

 さらに応酬は続き――。

丸田「今、パンチを強くしている。前半でKOしたい」
阿部「スピード、パワー、全部自分が勝っている。前半でKOすると言うなら、前半の前半、超前半でKOする」
丸田「今まで(自分に)負けた相手はみんなスピード、パワー、全部勝っていると言っていた」

阿部「さっきからチャンピオンのコメントを聞いていると、日向ぼっこしすぎて、頭があったかくなっちゃってるみたいなので、今回の試合で陽のあたらないどん底に突き落とそうと思っている。覚悟しておいてもらえれば」

丸田「いや、そんな年下をいじめないてほしい。ちょっと大人気ないなっていうのはありますけど、ただ、この会見の前から何か仕掛けてきてほしいなと思っていたので、仕掛けてくれて、試合もそうなると思いますけど、予想どおりの展開ですね。この会見も。

 会見では出場2選手だけでなく、森岡和則会長、片渕剛太会長もやりやって前景気を大いに盛り上げた。

 デビュー当時から期待を集めた身長180センチの24歳、丸田(12勝10KO1敗1分)は昨年2月、佐川遼(三迫)を7回TKOで下して日本タイトルを獲得し、11月に初防衛を成功させた。現在、世界ランキングはWBC4位、IBF6位、WBO13位につけており、阿部を撃破してステップアップを狙っている。

 一方、サウスポーの28歳、阿部(22勝10KO3敗1分)は乗りの乗っていた19年5月、日本王座初挑戦で源大輝(ワタナベ)に挑戦してドロー、同年9月には佐川に敗れ、日本王座獲得はならなかった。昨年11月の日本タイトル最強挑戦者決定戦に勝ち、今回が3度目の正直。丸田に勝って一気に巻き返そうとしている。

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