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国本陸が2度目の挑戦で日本ミドル級王座獲得 酒井幹生との王座決定戦に大差判定勝ち

2022年4月17日 23時36分

 日本ミドル級王座決定戦は17日、大阪市の住吉区民センターで行われ、同級1位の国本陸(24=六島)がガードを固め、ジャブから右ストレート、ボディパンチを放って同級2位の酒井幹生(28=角海老宝石)を圧倒、大差の判定で新王者に就いた。

国本(右)は序盤から積極的に攻めた

 竹迫司登(ワールドS)が返上したタイトルをともにアマ出身の2人が争った。開始から積極的に手を出したのは国本。がっちりガードしながら声を発して左ジャブを酒井の顔面に突き刺した。酒井はジャブをかいくぐって攻撃に転じようとするも、国本の圧力に押されて、手数が出ない展開。5回終了時の公開採点は3人のジャッジが50-45とそろって国本を支持した。

 6回からも国本がジャブからのボディ連打で酒井の反撃の芽を摘んだ。国本はこれまでのムキになっての打ち合いは避けて冷静さをキープ。酒井は接近戦からの右アッパーで活路を見い出そうとするも、国本のガードを打ち破ることができなかった。終盤にようやくアッパーをヒットすることができたが、時すでに遅しだった。

勝利者インタビューを受ける国本

 大阪商大を中退して18年にプロ入りした国本は7戦目でタイトルをつかんだ。昨年5月には王者の竹迫に挑むも1回KO負けを喫している。大学時代からムキになって打ち合ってしまう欠点があったが、今回は武市晃輔チーフトレーナーが「ジャブはよいものを持っているのでそれを生かしたい」と徹底してジャブ主体の攻めを伝授。この作戦がぴたりとはまった勝利だった。国本は6勝2KO1敗、酒井は4勝1敗。

 ベルトを巻いた国本は「ずしりと重いですね」と笑顔。「国内最強になるのが目標です」とOPBF、WBOアジアパシフィックのタイトルを狙っていく構えだ。

 アンダーカードのS・フライ級8回戦で中大出身の永田丈晶(新宿協栄)が近畿大出身で日本同級11位の峯佑輔(六島)を鋭い動きを駆使して破った。永田は3勝、峯は5勝2KO1敗。

永田(左)はランカー峯に勝利

◇日本ミドル級王座決定10回戦
国本陸(六島)[3-0(97-93、98-92×2)]酒井幹生(角海老宝石)

◇S・バンタム級8回戦
デカナルド闘凛生(六島)[3-0(76-75、78-73、77-75)]岸根知也(ミツキ)

◇S・フライ級8回戦
永田丈晶(新宿協栄)[2-1(78-74×2、74-78)]峯佑輔(六島)

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