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中川健太が日本S・フライ級3度目の王者に 36歳対決に敗れた久高寛之は引退を表明

2022年4月23日 20時06分

日本S・フライ級王座決定10回戦は23日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第二競技場で行われ、同級2位の中川健太(三迫)が豊富な手数で同級1位、久高(くだか)寛之(仲里)に完勝してこの階級で3度目の王座に就いた。

中川は6回に右アッパーでダウンを奪った

昨年大みそかに井岡一翔(志成)が持つWBO世界S・フライ級王座に挑戦した福永亮次(角海老宝石)がタイトルを返上した空位の王座を36歳同士のベテランが争った。立ち上がりからサウスポーの中川が長いリーチでボディへのストレートを伸ばし、久高の接近を阻んで、攻撃のリズムをつかんだ。中川はオーバーハンドの左フックを多用して攻勢を続け、5回終了時の公開採点は3~5ポイント差をつけた。

久高は6回に左フックをヒットして中川に詰め寄ったが、ここで中川の右アッパーが見事にあごをとらえて、ダウンを奪った。ここで流れは完全に中川が支配、久高の前進もステップワークでかわして着実にポイントを重ねた。久高は最終ラウンドに攻め込む意地をみせるも、逆転KOはならなかった。スコアは99-90、98-91×2。

まだまだ世界をあきらめない中川

福永にタイトルを奪われて1年4カ月。「いい環境で練習させてもらっているので、気持ちは切れなかった。いまはそこまで言えないが、ベルトを持っていればチャンスが来るかも知れないので、最後は世界戦をやるのが目標です」とこれからの精進を誓った。

敗れた久高はキャリア20年でこの試合が51戦目。持ち前の右カウンターは出せずじまい。「強引にボディを攻めていく作戦だったが、足が動かなかった。悔しいですが、もう引退します」とリングに別れを告げる意思を示した。

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