WBO1位の加納陸がフライ級初戦飾る、石田匠は8回TKO勝ちで田中恒成戦での黒星から再起
2022年4月24日 21時48分
2022年4月24日 9時49分
23日(日本時間24日)ロンドンのウェンブリースタジアムに9万4000人を超える観衆を集めて行われたWBCヘビー級タイトルマッチは、王者タイソン・フューリー(英=写真)が指名挑戦者1位ディリアン・ホワイト(英)に6回2分59秒TKO勝ち。デオンテイ・ワイルダーから奪った王座の2度目の防衛に成功した。
開始ゴングと同時にサウスポースタイルで対峙する奇策に出たホワイトに2回、フューリーが左構えでスタート(途中で右に直す)、ホワイトはオーソドックスに直す。一発に頼る戦法のホワイトに、フューリーは距離を取りながら右、ワンツーを決める。
4回、クリンチ際で両者はパンチを出し合い、レフェリーから厳重に注意される。このラウンド、再びクリンチ状態で2人は体を密着させてブレイクせず、レフェリーは個別に警告を与える。
乱戦模様の展開は6回終了間際、フューリーがジャブから右アッパーを浴びせ、相手の体を解き放つようにプッシュすると、ホワイトはキャンバスにダイビング。挑戦者は辛うじて起き上がったがグラつき、レフェリーにストップされた。
リング上のインタビューで勝者は「これで十分だと思う。ジプシーキングの最後になるかもしれない」と発言。この試合でキャリア最高の約40億円の報酬を保証されたフューリーはラストファイトをほのめかした。そして定番の歌を披露。十八番の「アメリカン・パイ」をファンとともに熱唱し、「アイ・ラブ・UK(大英帝国)!」と4年ぶりの母国リングの感激に浸った。
観客数は1993年にメキシコシティのアステカスタジアムで行われたフリオ・セサール・チャベスvs.グレグ・ホーゲンの13万2000人に次ぎ、歴代2位となる有料入場者数を記録した。
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