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加速する4団体統一戦、ウェルター級で実現なるか WBO王者クロフォードは年内のスペンス戦に自信

2022年5月27日 9時46分

 激戦階級のウェルター級で4団体統一戦の実現なるか――。3本のベルトを保持するエロール・スペンスJr(米)と3階級で世界を制したWBO王者テレンス・クロフォード(米)。現在は4団体統一の流れが加速しており、ウェルター級でも真のナンバーワンを決める頂上決戦が期待されている。

クロフォード(左)とスペンス

 クロフォードがS・ライト級で4団体統一を成し遂げたのが2017年8月で、翌年6月にWBOウェルター級王座を獲得した。以来、クロフォードはスーパースターのマニー・パッキャオやスペンスとの対決を熱望してきたが、プロモーターの違いなどから実現せず、ストレスを抱える日々を過ごしてきた。

 しかし、クロフォードがトップランクとの契約を解消。事実上のフリーエージェントになったことから統一戦の可能性が高まった。スペンスは4月、ヨルデニス・ウガス(キューバ)に勝利してWBA王座を吸収したあと、クロフォードとの対戦に前向きな発言でファンを喜ばせた。

 一方のクロフォードは米メディアの取材に対し、「(スペンス戦が実現すると)100%確信している。それは年内に起きるだろう」と自信のコメントを発した。クロフォードはウェルター級で4団体を統一し、S・ウェルター級に上げて4冠王者ジャーメル・チャーロ(米)に挑戦する野望も明かしている。

■歴代4団体統一王者
2004年9月 バーナード・ホプキンス(ミドル級)
2005年7月 ジャーメイン・テイラー(ホプキンスに勝利して4本のベルトを奪取)
2017年8月 テレンス・クロフォード(S・ライト級)
2018年7月 オレクサンドル・ウシク(クルーザー級)
2021年5月 ジョシュ・テイラー(S・ライト級)
2021年11月 サウル“カネロ”アルバレス(S・ミドル級)
2022年5月 ジャーメル・チャーロ(S・ウェルター級)

 表を見て分かる通り、4団体統一戦は近年のトレンドだ。ライト級3団体統一王者ジョージ・カンボソスJr(豪)は6月5日、WBC王者デビン・ヘイニー(米)との対戦が決まっていて、これによって勝者は4団体統一王者と認められるだろう(カンボソスは現在、WBCフランチャイズ王座も保持)。

 ヘビー級に進出したウシクは3本のベルトを保持しており、4団体統一に最も近い存在。バンタム級では2冠王者の井上尚弥(大橋)が6月7日にノニト・ドネア(フィリピン)との3団体統一戦を控え、その先に4団体統一を見据えている。L・ヘビー級2冠王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア)も6月18日、ジョー・スミス(米)との3団体統一戦が決まっている。S・バンタム級はそれぞれ2本のベルトを持つムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)とスティーブン・フルトン(米)の4冠戦が期待されている。

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