米フロリダ州マイアミのハイアライ・カジノで11日（日本時間12日）行われたWBA世界ヘビー級レギュラー王座タイトルマッチは挑戦者1位ダニエル・デュボア（英＝写真）が王者トレバー・ブライアン（米）に4回1分58秒TKO勝ち。ブライアンは2度目の防衛に失敗した。

　予想で大きく有利だったデュボアが大器と呼ばれる本領を発揮した。初回から左ジャブを口火に右につなげてリード。3回にも右強打を打ち込んでブライアンを後退させロープへ詰めて連打を浴びせる。両者のスピードの差は歴然だ。

　4回、左フックで利かせて追い込んだデュボアがまたも左フックを痛打するとブライアンはうつ伏せにマットにダイブ。ダメージが深く主審はカウント中にストップをコールした。

　戦績を18勝17KO1敗としたデュボア（24）はトレーナーのシェーン・マクギガン（元フェザー級王者バリー・マクギガンの息子）とともに喜色満面。「ベルトを獲得したから次はビッグネームと対戦したい」とコメント。7月23日予定の（8月に延期の説もあり）WBAスーパー王者で3団体統一王者オレクサンドル・ウシクvs.前王者アンソニー・ジョシュアの勝者との対決、黒星を喫したジョー・ジョイス（英）との再戦を目指す。

　初黒星のブライアン（32）は22勝15KO1敗。イベントはドン・キング・プロモーションズ主催で開催された。Photo by SUMIO YAMADA