March
29
Friday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

17°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 4階級制覇目指す田中恒成「世界戦へ最終ステップ」 あす橋詰将義とWBOアジア戦

4階級制覇目指す田中恒成「世界戦へ最終ステップ」 あす橋詰将義とWBOアジア戦

2022年6月28日 16時15分

 あす後楽園ホールで開催されるフェニックスバトルの公式計量が28日に都内の日本ボクシングコミッションで行われ、メインカードのWBOアジアパシフィックS・フライ級戦は、王者・橋詰将義(角海老宝石)と挑戦者・田中恒成(畑中)ともにパスした。橋詰はリミットちょうどの52.1キロ、田中は100グラム・アンダーの52.0キロで一発合格。

初防衛を目指す橋詰(左)と元世界3階級制覇王者の田中

 挑戦者の立場ながら実績そして現在の世界ランキングで上回る田中は、この日も「実力も気持ちも、その差を明らかに見せつける」と発言。決して橋詰を甘くみているのではなく、4階級制覇再挑戦に向けた自身の立場と仕上がりがそう言わせるようだ。「(あすは)世界戦への最終ステップにするつもりです」と田中は言う。

 プロ入りして無敗で3階級制覇を達成した田中だが、一昨年の暮れに挑んだ井岡一翔には完敗。その後まずはディフェンス面を筆頭に基礎部分の強化に努め、再起戦(石田匠)を白星で飾ると今年の春には米国へ。実戦練習を主に武者修行し、再び大きな武器である圧倒的スピードを生かしたボクシングをすると語っている。

 えてして“圧倒宣言”は重圧にもなりかねないが、今回の田中はこれを貫き通している。会見の最後も「自分の目指す場所はここではない」と揺るぎないコメントだった。16勝9KO1敗。

 一方のチャンピオン橋詰はシャープかつスマートなボクシングが売りのサウスポー。井岡ジムから角海老宝石ジムに移籍して2戦目となった前回、古谷昭男(六島)に勝ってOPBFとWBOアジアパシフィックの2冠に輝いた。

 古谷戦は前半の快ペースから一転して失速したものの、それでも最後まで気持ちは折れずに勝利を手にした。ここまで19勝11KO2分の戦績。田中戦はずばり「(勝利して)僕自身の評価が上がる試合だと思っています」。ビッグネーム田中との対戦はこれ以上にないチャンスととらえている。

 田中の強気なコメントに対しても「リングで分からせる」と橋詰はこれを闘志にかえている様子。保持するタイトルの初防衛とともに、世界へのステップアップにするつもりなのは橋詰も同様である。

アマの大物、今永虎雅はデビュー戦を迎える

 あすは前座で湊義生(JM加古川)-神崎靖浩(倉敷守安)の日本ユースS・フライ級王座決定戦、ホープ松本圭佑(大橋)出場、安達陸虎(大橋)-加藤寿(熊谷コサカ)の8回戦など注目試合がラインナップ。さらにアマチュア10冠からプロ転向した今永虎雅(大橋)のデビュー戦も行われる。ひかりTVで配信される。

Related article
関連記事