世界戦敗退の田中教仁「手を出せず悔しさが残る」、三迫会長「何度も効かせていた」
2022年9月1日 8時32分
2022年8月31日 22時03分
WBCミニマム級タイトルマッチが31日、タイのナコンラチャシマで行われ、挑戦者14位の田中教仁(三迫)は王者パンヤ・プラダブスリ(タイ=写真)に3-0判定負け。パンヤは3度目の防衛に成功した。スコアは119-109、118-110、116-112。
田中が前に出て圧力をかけ、上背で勝るパンヤは足を動かしながらこれを迎え撃った。田中はボディ打ち、右オーバーハンドで王者に迫る。パンヤは左右のボディ、右ストレートを武器にした。立ち上がりは互角の印象だ。
3回、パンヤが田中に応じて接近戦を展開。互いにボディ、左右のフックを打ち込み、ラウンド終盤にパンヤが右を立て続けに叩き込んだ。4回はさらにヒートアップ。パンヤがジャブ、左アッパー、左フックを打ち込み、有効打の数で上回る。田中も負けじと打ち終わりに右を決めて奮闘した。
田中は多少の被弾は気にせず攻撃的なボクシングを貫こうとした。しかし徐々に冴えだしたのはパンヤの技巧だった。王者はうまく田中のアタックを外し、左右のボディ打ち、右ストレート、アッパーを交えたコンビネーションで挑戦者を徐々に突き放していく。
パンヤは7回、ワンツーの連打で会場を沸かせた。劣勢ながら田中はよく前に出た。8回は右ボディからアッパーをヒットして王者を慌てさせる。8回終了時の採点は79-73、78-74、77-75でチャンピオンがリードした。
田中は9回もプレスを強め、ボディ攻撃でパンヤに迫るが、パンヤもボディ打ち、右ストレートを打ち込んで田中の思うようにはさせない。10回、田中はなおも粘るが、終了間際に左アッパー、右ストレートを決められるとロープ際に後退。いよいよ厳しくなってきた。
それでも田中はあきらめない。11回、ワンツーをクリーンヒット、さらに左フックを決めて攻勢をアピール。田中は最終回も最後の力を振り絞って攻めた。しかし、パンヤもワンツーを何度か決め、最後まで田中にペースを明け渡さなかった。
37歳の田中は世界タイトル獲得の最年長日本記録更新ならず。戦績は20勝10KO9敗。パンヤは39勝23KO1敗。日本選手のタイにおける世界戦成績はこれで26敗1分(JBC公認試合)。
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