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ワクワクの寺地拳四朗、クールな京口紘人 11.1さいたまSAで国内10年ぶり2団体統一戦

2022年9月14日 15時08分

 L・フライ級のWBC王者、寺地拳四朗(30=BMB)とWBAスーパー王者、京口紘人(28=ワタナベ)の2団体統一戦が11月1日、さいたまスーパーアリーナ「Prime Video Presents Live Boxing」第3弾で行われることが発表された。セミではWBO同級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に同級2位の岩田翔吉(帝拳)が挑戦。試合の模様はアマゾン・プライム・ビデオでライブ配信される。

記者会見で肩を並べる寺地(左)と京口

 サポーティングカードとして、WBOフライ級王者の中谷潤人(M.T)がフランシスコ・ロドリゲス(メキシコ)とS・フライ級10回戦。東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・ライト級王者の吉野修一郎(三迫)と中谷正義(帝拳)によるライト級世界ランカー対決も組まれた。

 かねてL・フライ級王者として肩を並べていた寺地と京口の統一戦がついに決まった。日本人王者による2団体統一戦は2012年6月、WBCミニマム級王者の井岡一翔とWBA王者八重樫東が拳を交えて以来、国内では10年ぶりとなる。

 寺地(19勝11KO1敗)はWBC王座を8度防衛したあと、昨年9月に矢吹正道(緑)に敗れて王座陥落。今年3月、矢吹にリベンジして王座に返り咲いた。

14日、都内で開かれた記者会見で寺地は「こういう大きな舞台でメインを張るのは初めてなので楽しみにしている」とスマイルを見せ、「前回の矢吹戦で接近戦を練習して、近い距離でも遠い距離でも戦える。自分のほうがすべてで勝っていると思う」と自信を見せた。

 京口(16勝11KO)は17年にミニマム級王座を獲得し、18年に2階級制覇を達成。これまで4度の防衛に成功し、直近の2試合は海外防衛に成功している。

 会見では「ボクシングファン、格闘技ファンのみなさまが期待していたカードだと思う。期待にこたえる試合をして勝つ」と意気込みを語り、「ここ2戦、海外で防衛してきたキャリアは上回っている」と寺地との差をアピールした。

両王者の表情は対照的だった

 会見を見ていると、「ワクワクしている」を態度で示す寺地に対し、京口はどちらかといえばクールな振る舞いが目についた。寺地は「日本でやるのはあまり興味がないのかな、というふうに感じた」とマッチルームボクシングと契約し、海外志向を強める京口の心中を推測した。

 京口は、寺地が長期防衛中に統一戦を持ちかけた際、連続防衛記録を目指す寺地が素っ気なく、一度負けてから統一戦を強くアピールし出したことに「手のひら返し」という印象を持っている。その上で「もちろんファンの期待しているカードなのは分かっている。拳四朗へのこだわりというより、WBCベルトに興味がある」、「この試合を受けた一番の理由はファイトマネー」と本心を説明した。

 アマチュア時代には2学年上の寺地が3勝1敗と勝ち越していることもあり、何かと因縁をかかえる寺地と京口。実力は伯仲しており、日本国内で10年ぶりに行われる統一戦の盛り上がりに期待が高まる。

 チケットは9月21日にローソンチケットで一般販売がスタート。リングサイドが5万5000円、指定席Aが3万3000円、指定席Bが2万2000円、指定席Cが1万1000円。

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