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中谷潤人が2階級制覇に向け第1歩 曲者のWBO・S・フライ級3位に大差判定勝ち

2022年11月1日 20時01分

スーパーフライ級に本格進出した前WBOフライ級チャンピオンの中谷潤人(MT)は、WBOランカー(3位)のフランシスコ・ロドリゲスjr(メキシコ)と10回戦で対戦。97-92、98-91、99-90の3-0判定で勝利した。

中谷(左)はかなりのパンチを浴びせたが、ロドリゲスはタフだった

中谷のサウスポースタンスはこの階級の相手にとっても相変わらずの距離の遠さ、懐の深さだった。しかし、昨年の井岡一翔戦同様、ロドリゲスも無敗のスター候補にタフな10ラウンズを強いた。

出だしからロドリゲスが入ってくるところに中谷は左右ブローをセット。これに対し、ロドリゲスはスイッチしながら肉迫。中谷はブロックして打ち返し、あるいは抱きかかえて攻勢を遮断する。4回はロドリゲスのボディ攻撃がしつこいとみるや、距離を取って右フックー左ストレートー右アッパーとすばやく迎撃。

しかしロドリゲスも粘っこい。接近ばかりではなく、中間距離でもスイッチしつつ食い下がり続けた。動きが読みづらくタフなメキシカンを相手に、終盤の中谷は好打する一方で珍しく被弾する場面も散見した。

あの手この手で中谷の牙城に迫るロドリゲスだが、中谷は崩れず、7回のロドリゲスはローブローで減点。最終回は互いに手を出す中、中谷が左ストレートでロドリゲスをのけぞらせた。

結局スコアは5〜9点差で中谷が勝利した。最後までロドリゲスをはめ込めず快勝とはいかなかったが、中谷は数パターン用意した自らの出方を序盤から試しつつポイントを守り、ボクシングの幅の点で多彩なところを示した。

「最初から相手がペースを強めてきたので自分もスタンスを近くしてみたりしましたが、ロドリゲス選手もタフで元チャンピオンでした」と中谷。難敵をまずは下し、「必ず世界スーパーフライ級チャンピオンになります」と宣言した。中谷は24戦18KO。ロドリゲスは36勝25KO6敗1分となった。

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