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寺地拳四朗が7回TKO勝ちでL・フライ級2団体統一 京口紘人は見せ場作るも王座陥落

2022年11月1日 22時44分

 1日さいたまスーパーアリーナのメインイベント、L・フライ級2団体統一戦は、WBC王者の寺地拳四朗(BMB)がWBAスーパー王者の京口紘人(ワタナベ)に7回2分36秒TKO勝ち。寺地は2度目の王座の初防衛に成功した。

7回、寺地の一撃で京口が力尽きた

 2012年に開催された井岡一翔と八重樫東によるミニマム級2団体統一戦以来、10年ぶりとなった日本人王者による2団体統一戦のゴングが鳴った。

 先に仕掛けたのは寺地だ。いつものように小刻みなフットワークからジャブを盛んに突いていく。京口はブロッキングでこれを防ぎながら攻撃のチャンスをうかがった。ここからピッチを上げたのは寺地だった。動きながらジャブ、右ストレートをテンポよく繰り出してリズムに乗っていった。

 寺地は出入りを繰り返しながらジャブ、右ストレート、右アッパーと多彩なパンチをハイペースで打ち込んでいく。京口はジャブ、相手のジャブに合わせる右、左ボディを狙っていくが、なかなか手を出すことができない。4回、寺地の右ボディで京口の体が一瞬揺れたように見えた。

 迎えた5回、すっかり勢いづいた寺地がワンツーを決めると京口がダウン。立ち上がった京口に対し、寺地がラッシュを仕掛ける。防戦一方の京口が打ち返して会場が沸く。そしてラウンド終盤、京口が反撃に出て寺地がコーナーへ。あわや大逆転のシーンに会場がさらに沸いた。

 両選手ともダメージを意識して6回はアクションが少なく、クライマックスは7回にやってきた。ダメージの残る京口に対し、寺地がジャブをコツコツと当て、ワンツー突き刺すと京口がグラリ、さらにワンツー追撃でロープ際にダウン。染谷レフェリーが即ストップをかけた。

 寺地は昨年9月、9度目の防衛戦で矢吹正道(緑)に敗れてどん底を味わったが、ダイレクトリマッチに勝利して王座返り咲き。この日の勝利でL・フライ級4団体統一などさらに夢が広がった。20勝12KO1敗。

 京口はデビューからわずか1年の2017年に世界タイトルを獲得し、翌年大みそかには2階級制覇を達成。海外防衛も2度はたして充実期を迎える中、プロで初めての屈辱を味わった。16勝11KO1敗。

寺地の勝利者インタビュー「ちょっと焦ったす。これもいい勉強になりました」と開口一番、5回にピンチを迎えた場面に苦笑い。それでも「強い相手でちょっと焦った部分はあったけど、冷静にやろうと思った。ゴンサレス選手が勝ったので、次ぜひやりましょう」とWBO王者に3団体統一戦を呼びかけた。

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