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2022年11月15日 火曜日

寺地拳四朗の陰にこの人あり 加藤健太トレーナーが語る「指導の難しさ、面白さ」

「加藤さんのおかげで……」と勝者は何度も口にした――京口紘人を痛烈に倒した寺地拳四朗が全幅の信頼を寄せるのが、コンビを組む三迫ジムの加藤健太トレーナーである。チーフトレーナーとして近年の三迫ジムの躍進を支えるのみならず、世界王者寺地の参謀としてもすっかりおなじみの37歳。ボクシングに熱い情熱を注ぎ、選手・ジムからの信頼も厚い同氏が語る「ボクシング指導の難しさ、おもしろさ」、そして「寺地-京口戦」。《ボクシング・ビート12月号より》

飯田さん(左)と加藤トレーナー

飯田 今日はよろしく……アレ、声が枯れてるね。
加藤 拳四朗の試合で……5ラウンドに大声を出しすぎました。

飯田 それはそれは。すみませんが、よろしくお願いします(笑い)。さっそくだけど、現役は目をケガして引退したんだね。
加藤 網膜はく離で当時は一発アウトでした。2010年ですかね。

飯田 で、トレーナーに転向?
加藤 一年間はカレー店のココイチで働いていました。ボクシングにはまったく関わらない生活でしたが、その間に前のジムから岩井大、福本雄基、鬼ヶ島竜が三迫ジムに移籍していたので、自分も久々に体を動かしたいなと。そこで当時の射場哲也トレーナー(現REBOOT.IBAジム会長)が「ちょっとミット持ってよ」って。そして後日、福本から「トレーナーで手伝ってよ」と声をかけてもらってからですね。

飯田 ココイチは社員? じゃあ普通に働いて生活していて、最初は軽い気持ちでジムに訪れたんだ。
加藤 ええ。でも現役時代の三谷ジムでも、トレーナーとまではいかなくてもジムを開けて一般会員やキッズを教えたりはしてたんです。また目を痛めた時も、岩井や福本をみたりはしていました。

飯田 「現役の時から教えるのがうまかった」と聞いたことがある。
加藤 嫌いじゃなかったというか、何なら選手よりよかったというか。目立ちたくないんです。

飯田 ハハハ。教え好きな気はするけど。
加藤 教えた選手がうまくなっていくのが自分も楽しい、というのは強いかもしれません。

飯田 教えることのおもしろさって深いよねえ。
加藤 難しいですよね。「自分の経験を押し付けるのはよくない」とよく聞きますけど、ある程度は経験に属したものが出ちゃう。

飯田 経験して、体験したことは教えていいと思うよ。よくないのは、自分はこうして教わってきたから、とただただ伝えるみたいな。選手にも伝わんない。
加藤 そうですよね、そこのバランス。もしかして自分のエゴになってるのか、とか線引きが難しい。

飯田 俺もいまだに思うし、それに指導する側になってからの経験、広がりもある。おもしろくて勉強の余地があるものだし、あと、ボクシングというものは変わっていくしね。
加藤 本当にそう思います。

飯田 引退して12年、ボクシングもいろんな面で変わってきていると感じるでしょう。だって当時は井上尚弥くんだって現れていない。
加藤 ですねえ。井上くんといえば、前のジムのキッズ大会に彼が出ていました。

飯田 ちょうどその頃だよね。
加藤 自分は裏方でパンフレットとか作っていたんですが、井上くんたちの申込書も覚えています。

飯田 ホント!?
加藤 自分で点数を書く欄があるんですが、だいたいの選手は当日勝ちたいから高く書かない傾向があって。

飯田 あ、わざと低く書くのね。
加藤 そんな中で彼は100点満点中90点と書いていて、さらにコメントには「なるべく強い選手と対戦させてください」と。

飯田 その当時から!
加藤 それで覚えています。で、その大会もMVPを獲って帰っていきました。

飯田 実はうちの会員さんも出ていたから、俺も同行していたんだ。その会員さんが思わず釘付けになって、ビデオに撮ったんだもん。
加藤 大会の後、ジムの寮でも「あの子ヤバい」と評判でしたね。今思うと、昔から変わってないんだなって。..

 対談全文はきょう発売のボクシング・ビート12月号に掲載しています。

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