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世界王者返り咲き目指す亀田和毅 TMKジム移籍 旧協栄ジムの金平桂一郎氏が会長で復帰

2022年12月27日 20時26分

 元2階級世界王者でWBA世界S・バンタム級2位の亀田和毅(31)が大阪市西成区に新しくTMKジムを創設。27日、ジム開きを行った。会長は旧協栄ジム会長の金平桂一郎氏(57)が就任。亀田は「まず世界王者に返り咲きたい」と抱負を語り、バンタム級世界4団体統一王者、井上尚弥(大橋)との日本人対決を熱望した。

中央が金平会長、左隣が亀田和

 和毅は「亀田3兄弟」の三男。15歳から海外を拠点に戦い、13年8月にフィリピンでWBO世界バンタム級王座を獲得、3度防衛を果たした。16年に協栄ジムに移籍し、18年11月、後楽園ホールでWBC世界S・バンタム級暫定王座決定戦を制して2階級王者に。

 今春、長男興毅氏が会長を務めていた3150ファイトクラブからTRYBOX平成西山ジム(西山一志会長)に移籍して、フェザー級の世界王者を目指していたが、「24時間いつでもトレーニングできる環境がつくりたかった。新しいこのジムで来年は世界チャンピオンに返り咲きます」と今年2度目となるジム移籍の目的を説明した。

 金平氏は協栄ジム会長時代の19年に実質的なオーナーとの間で、経営上の問題が起こり、協栄ジムは東日本ボクシング協会に休会届を提出、金平氏はボクシング界から離れていた。今回、金平氏は西日本協会に転籍して再出発することになった。

「しばらくボクシングを離れていたが、協栄の名前は東京に置いて、関西で和毅を応援していきます。西日本協会の山下会長、本石会長をはじめみなさんの理解があって短期間でジム開設が認められました。これからボクシング界に貢献していきたい」と決意を語った。

 金平会長によると和毅の名前をとったTMKジムは和毅を来年に世界王者にするのが最大目標で、所属選手は現在は和毅だけ。フィットネス目的の一般会員は募集せず、キッズボクサーの指導と少年院の慰問活動など青少年の健全育成に重点を置くという。また、和毅が海外で活躍したことから、積極的にメキシコなど海外の選手を受け入れていく方針も示した。

 和毅は13日の井上の4団体統一王者になった試合をリングサイドで観戦しており、「一言で言えばすごすぎる。バンタムではだれも相手にならない」と強く感じたそうだ。しかし、「階級が上がればパワーが違う。試合が実現すれば勝つ自信はある」と言い切った。

 S・バンタム級は現在、WBA&IBF統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)、WBO&WBC統一王者のスティーブン・フルトン(米国)がいる。和毅はまずは2人の王者に照準。「チャンピオンになって、井上選手と統一戦に持っていければいい」とこれからの戦略を描いた。

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