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井上拓真が曲者ソリスとWBAバンタム級決定戦 兄尚弥が返上の王座「パーフェクトに勝ちたい」

2023年2月13日 16時36分

 元WBCバンタム級暫定王者の井上拓真(大橋)が兄尚弥の返上したバンタム級王座獲得に挑む。4月8日有明アリーナの『Prime Video Presents Live Boxing』第4弾でWBA同級3位のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)と王座決定戦に挑むことになった。

 兄の4団体タイトル返上により、WBA2位にランクされていた拓真の決定戦出場が決まった。13日に記者会見した拓真は「兄がS・バンタム級に転級ということで待ちに待った世界戦です。王座に返り咲いて最終的に4団体統一できるようにしたい」と喜びと決意を言葉にした。

 27歳の拓真(17勝4KO1敗)は18年12月、ペッチ・CPフレッシュマート(タイ)を下してWBCバンタム級暫定王座を獲得。世界王者となったが、正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)との試合で初黒星を喫し、暫定の二文字を外すことはできなかった。その後はいずれも国内トップ選手である栗原慶太(一力)、和氣慎吾(FLARE山上)、古橋岳也をタイトルマッチで下し、4連勝で再び世界戦のチャンスを手にした。

 40歳のソリス(35勝16KO6敗1分)は息の長い選手で日本でもお馴染みだ。初来日は13年5月で河野公平からWBA・S・フライ級王座を奪った。同年12月にIBF王者の亀田大毅と対戦して計量失格(試合は判定勝ち)。16年3月には京都でWBCバンタム級王者の山中慎介に挑戦して敗れた。その後は12勝5KO2敗1無効試合。勝てなかった3試合はいずれも世界戦だ。

 ソリスについて問われた拓真は「40歳ということでいろいろな経験をしてきたと思いますけど、自分もここ10年いろいろ経験した。負けも経験したし、負けから強くなれた部分もある。自分もベテランなので、ここはベテラン対決を制してしっかり勝ちます」、「負けはしましたけど(WBCバンタム級V12王者の)山中さんからダウンを取っている。油断できない選手。しっかり集中すればもらうパンチではないと思う」と話した。ちなみに自分ではベテランという意識はないが、「大橋会長と話していたらもうベテランだろ、と言われたもので」と説明していた。

 尚弥からは「自分が手放した4つをまた集めたらすごいな」と言われたという拓真。現在、井上家には従兄弟の浩樹も含めて一つもないだけに4月8日は「何が何でも王座に返り咲く」と決意は固い。持ち前のもわらないボクシングで「圧倒的にパーフェクトに勝ちたい」というセリフも忘れなかった。

 一方、ソリスもビデオで元気な姿を見せ「私の人生にやってきた新たな挑戦です。全力で立ち向かう。今はスピードアップに取り組んでいる。このチャンスを辛抱強く待ち続けた。私は経験を積んだベテランです。恐れる者はない。日本での戦いを夢見ていた。最高のパフォーマンスを見せる」とのメッセージを寄せた。

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