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寺地拳四朗に挑戦のオラスクアガ 中谷潤人の兄弟弟子 突然のビッグチャンスを大歓迎

2023年3月30日 15時48分

 4月8日の有明アリーナ「Prime Video Presents Live Boxing」でWBA&WBC・L・フライ級王者の寺地拳四朗(BMB)に挑戦するWBAフライ級2位のアンソニー・オラスクアガ(米)が30日、帝拳ジムで練習を公開した。

「日本は大好き」というオラスクアガ

 寺地が対戦するはずだったWBO王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)がマイコプラズマ肺炎を患って試合をキャンセル。オラスクアガは4月15日に韓国・仁川で白石聖(志成)とフライ級戦を行う予定だったが、「こんなチャンスは2度とないかもしれない」と急きょのオファーを快諾した。

 ロサンゼルスでルディ・エルナンデス・トレーナーの指導を受け、前WBOフライ級王者の中谷潤人(M.T)とは兄弟子にあたる。14歳のときからの付き合いで、中谷がロサンゼルス合宿に来たときは、何日も同じ部屋で暮らす時期もあった。

 昨年11月の初来日も中谷の試合に合わせてだった。このとき同じリングで行われた寺地と京口紘人(ワタナベ)のL・フライ級統一戦も目にしたが、「完全にファンの立場。(フライ級を主戦場としているため)やるとはまったく思っていなかった」という。常ににこやかに話すメキシコ系米国人は減量も問題なさそうだ。

 アマチュアでは23勝1敗の成績を残し、全米1位の選手に勝利したことでプロに転向。ここまでの戦績は5勝3KOでアメリカ軽量級のホープという位置づけだ。寺地とは昨年9月、ロサンゼルスでスパーリングをしている。そのときのことは「寺地が自分にアジャストしていった感じ」と表現。自らのストロングポイントを問われると「攻守ともに強いと思う。ラウンドごとに相手を学んで、適応して、相手の上をいく」と話した。

オラスクアガ(左)は小川と2ラウンドのスパーを披露

 この日は帝拳のホープ、2戦2KO勝ちの小川寛樹と2ラウンドのスパーを公開した。長身の小川が攻め込むシーンを多く作ったが、オラスクアガのパンチは鋭く、動きが柔らかい印象。スイッチして踏み込み、パンチを繰り出すスタイルも見せた。

 スパーリングを視察した三迫ジムの加藤健太トレーナーは「パンチがあるのは拳四朗から聞いていたし、ディフェンスがいいのも想定の範囲内。手の長い感じ、サイズ感を見られて良かった」と感想を述べた。

 加藤トレーナーによると、サウスポー対策を続けていた寺地は3日前からオーソドックス選手とスパーリングを始めたという。加藤トレーナーは「拳四朗の調子は間違いなくいい。右、左に関係なくボクシングの完成度は高まっているので自信を持っていく」と力強かった。

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