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WBAバンタム級新王者の井上拓真 決意新たに「より攻撃的な部分を出したい」

2023年4月9日 18時29分

 WBAバンタム級新チャンピオンとなった井上拓真(大橋)が9日、横浜市内のジムで喜びの記者会見を開いた。拓真は8日、有明アリーナで元WBA・S・フライ級王者リボリオ・ソリス(ベネズエラ)との王座決定戦を制した。

左から真吾トレーナー、拓真、大橋会長

 会見した拓真は「ホッとしている。兄が手放した4団体のベルトの一つを取ることができ、これでスタートラインに立てたのではないかと思っている」と第一声。18年12月に手にしたWBC暫定王座は「暫定」の二文字が取ることができなかっただけに、初の正規王座獲得に安堵した様子だ。

 前夜の試合は曲者のソリスと技術戦を展開した。5回にはソリスのヒジが当たって左目上部をカット。キャリア初の出血にも「特に影響なく試合を運べたと思う」との言葉通り、終始ペースを乱さなかった。試合前に公言していた完封の出来は「80%くらい」というものの、ソリスにクリーンヒットを許さず、ジャッジの支持を集めた。

 とはいえ試合内容に満足しているわけではない。「ディフェンスはできているので、より攻撃的な部分を出せるようにしていきたい」と拓真。父の真吾トレーナーも「もっと相手にダメージを与えるとか、山場を作るとか、引き出しを増やしていこうという話しをしました」と攻撃力アップという課題を共有した。

 左目のカットは7針縫い、試合中に効果的だった右ショートパンチで右拳を痛めた。けがの回復を待ってトレーニング再開となる拓真は「これからどんどん強い相手と戦うことになると思うので、もっと強くならないといけない」とさらなる成長を誓った。

 大橋会長によると今回が王座決定戦だったため次戦は指名試合(対戦相手は未定)。時期は今のところ秋を予定しているという。

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