July
20
Saturday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

35°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 元IBF世界S・バンタム級王者の岩佐亮佑が引退会見 15年のプロ生活に悔いなし

元IBF世界S・バンタム級王者の岩佐亮佑が引退会見 15年のプロ生活に悔いなし

2023年6月6日 12時43分

 元IBF世界S・バンタム級チャンピオンの岩佐亮佑(33=セレス)が6日、千葉県柏市内のジムで引退記者会見を開いた。岩佐は今年4月、韓国・仁川で新鋭ジャフェスリー・ラミド(米)に敗れて引退を表明していた。

会見した岩佐(右)と小林会長

 小林昭司会長と会見した岩佐は「4月15日の韓国の試合を最後に引退することにした。完敗してやり切った気持ちがあり、ボクシングに満足できた。関わってくれたすべての人に感謝したいし、このご恩は一生忘れない」とすっきりした表情で話した。

 15年のプロキャリアを振り返り、「心の底からうれしかった試合」に19年2月、ニューヨークで行われたマーロン・タパレス(フィリピン)とのIBF同級暫定王座決定戦を挙げた。17年9月にIBF同級王者の小國以載(現角海老宝石)を下して念願の世界チャンピオンになったときは「(世界王者に)なれる人間だった。ホッとした」という岩佐だが、V2戦で敗れてどん底に落ち、そこからはい上がったタパレス戦の勝利は格別だったという。

 中学3年生から岩佐を指導した小林会長は「ジムを開いてからの20年はほぼ岩佐と歩んで来た道なので思い出だらけ。岩佐が勝つことで自分の教え方にも自信がついたし、岩佐のおかげで海外に何度も行けてすごく勉強になった」と愛弟子に感謝。小林会長も「苦手なフィジカルトレーニングに取り組んだ成果も出て、心身ともに一番充実していた」としてタパレス戦をベストバウトに挙げた。

タパレス戦で勝利の岩佐 Photo by SUMIO YAMADA

 岩佐はもう1試合、プロ初黒星となった日本タイトルマッチ、山中慎介戦もボクシングキャリアの中で重要な一戦になったと明かした。「簡単にいかないことを学んで、粘り強さとか、待つことができるようになった」とその理由を説明した。

 今後については、「好きなことで人生を突っ走っていきたい」と起業して車関係の仕事をしていく予定。また、ボクシング関係では「ボクサーのセカンドキャリアのサポートをお手伝いしたい」と現役選手の不安を取り除く活動にも意欲を示し、セレスジムのアドバイザーとして選手のサポートも考えている。

 岩佐は中学3年生でセレスジムに入門、ボクシングを始めて千葉・習志野高で高校3冠を達成。卒業後の08年8月にプロデビューした。持ち前のスピードと反応の速さ、技術の高さを武器に頭角を現わし、9戦目で日本バンタム級王者の山中に挑戦するもプロ初黒星。のちの世界V12王者との試合は名勝負として語り草となった。

 11年11月にジェロッピ瑞山との王座決定戦を制して日本バンタム級王者となり2度の防衛に成功。その後、椎野大輝から東洋太平洋タイトルを奪って初防衛に成功した。15年6月、イギリスでリー・ハスキンスとのIBF同級暫定王座決定戦に敗退するも、17年9月にIBF・S・バンタム級王者の小國を6回TKOで下して念願の世界チャンピオンとなった。

 18年8月の2度目の防衛戦でTJ・ドヘニー(豪)に敗れて王座陥落。19年にアメリカで挑戦者決定戦に勝利し、19年12月には現S・バンタム級2冠王者タパレスを11回TKOで沈めてIBF同級暫定王座に就いた。21年4月、アウェーのウズベキスタンで正規王者ムロジョン・アフマダリエフに挑んで5回TKO負け。今年4月のラミド(米)戦がラストファイトとなった。戦績は33戦28勝18KO5敗。なお、未定ながらU-NEXTで放送されるダイナミックグローブで引退式を計画している。

Related article
関連記事