三津山ボクシングジム（静岡市清水区）の三津山立直・先代会長が7日に、市内の自宅で死去した。76歳だった。病気療養中だったという。

三津山氏は重量級の中堅選手として1964年から75年にかけ60戦近く戦った。1974年7月には日本ウェルター級王者の辻本章次（ヨネクラ）に挑戦したがKO負け。タイトル挑戦はこの１試合だけだが、フィリピンに出かけてフラッシュ・エロルデ、レネ・バリエントスらの世界チャンピオン経験者と対戦し、国内のライオン古山、イーグル佐藤らの著名ボクサーとも対戦している。

　引退した翌年の76年には地元に三津山ジムを開き、81年にはダイナマイト松尾を日本ウェルター級王者に育てている。8年ほど前にジムを息子の聡さんにバトンタッチし、名誉会長となっていた。

　三津山氏の葬儀は、11日17時から通夜、12日13時から告別式がアイネルホール春日（静岡市清水区）で予定されている。