2015年10月17日土曜日

河野公平が大差判定勝ち、亀田興毅ダウンと減点2

 WBA世界S・フライ級タイトルマッチが16日(日本時間17日)、米シカゴのUICパビリオンで行われ、チャンピオンの河野公平(ワタナベ)が同級2位の亀田興毅に3-0判定勝ち。2度目の防衛に成功した。興毅は日本人選手初となる世界4階級制覇に失敗した。スコアは115-109、116-108、113-111。

 オープニングヒットは興毅だった。いきなり左ストレートを打ち込んでチャンピオンをのけぞらせる。1発を食らった河野だったが、すぐに落ち着いてボディ攻めを披露。両者ともにガードを高く掲げ、手数のよく出る立ち上がりとなった。

 どうやら興毅は、河野陣営の予想とは裏腹に足を使わず、打って出るボクシングを選択したようだ。そして試合は2回に慌ただしく動いた。河野の右ストレートで興毅の足元がフラリ。ところがラウンド後半、今度は興毅のボディブローを食らった河野が苦しそうに興毅の腕をホールド。ここぞと攻めた興毅だが、ローブローを見舞ってしまう。主審がうずくまった河野にわずかながら休憩を与えると状況は一変した。なんと試合再開直後に、河野の右ストレートがカウンターで炸裂。これをアゴに受けた興毅がキャンバスに転がったのだ。

 興毅のダメージはそれほど深刻ではなく、3回は果敢に攻めて出た。しかし気がはやったのか、ローブローで2度も減点を取られた。河野のペースが上がった。ワンツーやボディブローを次々と繰り出す。旺盛なスタミナと手数は河野の真骨頂。興毅もよく打ち返し、得意の左ストレートをヒットする場面もそれなりにあるのだが、圧力を押し返すことができず、河野の右をたびたび被弾してしまう。顔の腫れが徐々にひどくなり、7回には右目上部をカット。8回には河野の右を浴びて、一瞬動きが止まった。

 劣勢の興毅は9回が始まる前、セコンドの父史郎さんに「もうけんかでええぞ!」と叱咤されて前に出た。河野は興毅の体を抑え込んで減点1。興毅は左ストレートを決め、さらに左を打ち込み、河野が大きく後退した。しかし興毅の反撃はここまでだった

 ラスト3回は再び河野ペース。右を内から外から興毅に叩き込み、11回にも興毅をロープ際に下がらせた。逆転KOに望みをつなぐ興毅は最後まであきらめずに手を出したが、ダメージから脚に力が入らない。大きく顔を腫らして終了のゴングを聞いた。「この試合にすべてをかけていた。亀田選手からダウンをとれてうれしい」とリング上でコメントした河野は31勝13KO8敗1分。2010年のポンサクレック・ウォンジカム(タイ)戦以来の敗北となった興毅は33勝18KO2敗。

 この試合の模様はテレビ東京系列できょう17日午後7時54分から全国中継される。名古屋地区はテレビ愛知で当日深夜0時50分から放送。