16日午後愛知県一宮市のいちのみや中央プラザ体育館で行われた畑中ジムの興行「FIGHT FOR GLORY」で大波乱――メインの8回戦に出場の元WBOアジアパシフィック・フライ級王者の畑中建人(畑中)が無名のフィリピン選手に痛烈なTKO敗を喫したのだ。

アルビノに敗れた畑中
畑中(28歳)はこの日のプロモーターで、元世界王者の畑中清詞・畑中ジム会長の息子。24年に初黒星で無冠になった後、2勝してこれが1年ぶりの試合だった。
この日は52.8kg契約でケネス・アルビノ(25歳)と対戦。ビッグパンチを振り回すフィリピンのファイターは、空振りすると大きくバランスを崩す場面がたびたび。畑中は強気にアルビノの右に合わせ右ストレートを狙い打った。3回に畑中が右を放ちかけたところにアルビノの右を受けてバランスを崩す場面があったが、それ以外は危なげなく、5回が始まるまでやや優勢で試合を運んでいた。
しかしこの回、アルビノの攻撃にコーナーに詰まると、そのまま脱出できず、さらにアルビノに連打されると、ズルズルとしゃがむようにダウン。ほぼ同じタイミングで飛び込んだレフェリーがストップを宣告した。5回56秒アルビノのTKO勝ち。次の瞬間、畑中はキャンバスに崩れ落ち、仰向けになったまま微動だにせず。担架でリングを降り医務室に運ばれた。

病院に搬送された畑中は幸いにも大事には至らなかった
ショッキングな敗北に、100人を超すファンが会場を去ろうとせず、救急車で病院に向かう畑中を心配そうに見守っていた。
建人は近くの病院に搬送され、検査を受けた。「脳出血はなかったので、ひと安心です。明日もう一度CT、МRI検査を受け、異常がなければ退院です」とは畑中会長の報告だ。
初来日のアルビノはこの勝利で戦績を8勝5KO3敗1分とした。畑中は18勝12KO2敗。


