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2018年2月4日日曜日

浜田剛史から比嘉大吾へ、連続KO記録の歴史と価値

 WBC世界フライ級チャンピオン、比嘉大吾(白井・具志堅S)が4日の世界タイトル防衛戦をKOでクリアし、15連続KO勝利の日本タイ記録をマークした。

 これまでの日本記録は、比嘉と同じく沖縄出身の元WBC世界J・ウェルター級王者、浜田剛史が1985年4月にマークした15。前年9月に元WBA世界ライト級王者クロード・ノエルにKO勝ちして記録を13に伸ばし、ムサシ中野らが保持していた12連続の記録を塗り替えた。

 14連続の試合は日本ライト級タイトルマッチで、友成光を7回TKOで下し、自らの記録を更新した。浜田はその強打ゆえに拳を4度骨折、途中で2年のブランクをへての記録達成だったことは有名な話である。16度目はOPBF王者ジョンジョン・パクイン(比)に挑み、勝利したものの連続KO記録は途絶えた。

 また、現役の渡部あきのり(角海老宝石)は07年に15連続KOをマークし、浜田の記録に並んだ。記録更新をかけて日本ウェルター級王者、湯場忠志に挑んだ試合は初回KO負けに終わっている。以下に、連続KO記録の上位者を並べてみる。

◇日本選手の連続KO記録
15 浜田剛史(帝拳)
  渡部あきのり(協栄)
  比嘉大吾(白井・具志堅S)
14 金井晶聡(姫路木下)
  別府優樹(久留米櫛間)
13 丸山大輔(筑豊)
  小原佳太(三迫)
12 ムサシ中野(笹崎)
  赤井英和(三和ツダ)
  串木野純也(進光)
  吉野弘幸(ワタナベ)
  コウジ有沢(草加有沢)
  大曲輝斉(ヨネクラ)
  仲村正男(渥美)
11 ロイヤル小林(国際)
  内田好之(上福岡)
  塩見真司(陽光アダチ)
  ピューマ渡久地(ビクトリー)
  佐藤仁徳(仙台)
  畑山隆則(横浜光)
  松倉義明(宮田)
※所属ジムは記録達成時

 世界に目を向けると、ヘビー級のラマー・クラーク(米)が1958年から60年にかけて44連続KO勝ちをマークしたという記録が残っている。

 しかし、これは一晩に複数の選手と対戦するなど、中身はかなり眉唾もの、というかウソではないにしても価値のない記録と言えるだろう。ちなみにクラークは若き日のモハメド・アリ(米)と対戦し、2回KO負けをしてリングから去っている。

 この例からも分かるように、連続KO記録は弱い相手を選んでくれば、いくらでも伸ばせる記録という一面がある。

 そういった中で、世界3階級制覇のレジェンド、ウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)の32連続KOは14度の世界戦を含むもの。ゴメスの世界的評価が高いのも納得だ。

 比嘉は15連続KOのうち、OPBFタイトルが2試合、世界戦が3試合。日本の連続KO記録上位者の中で、世界戦が含まれている選手は比嘉だけである。

 比嘉の試合をテレビ解説者として見届けた浜田氏は「中には記録狙いの選手もいるが、比嘉はそうではなく、強い相手と打ち合って勝ってきた。本物が出てきたと思う。これからのボクシング界を引っ張っていく選手。うれしい限りです」と比嘉を絶賛した。