先月(5月23日)にエジプトのギザのピラミッドのそばで行われた興行で保持するWBO女子世界S・フライ級タイトルを7たび守って帰国したチャンピオン、晝田瑞希(三迫)が18日都内で記者会見を開き、勝利をメディアに報告した。「いま一番やりたいのは統一戦」とさらなる野望を公にした。

エジプトでの防衛戦勝利を報告した晝田
晝田はサウジアラビアのトゥルキ・アル=シェイク総合娯楽庁長官が企画したエジプトの“ザ・リング”興行に出場。同シリーズに女子選手が抜てきされたのは初めてだった。大ピラミッドの前に設けられた特設リングで、晝田は挑戦者マイ・ソリマン(エジプト=豪州)を相手に危なげないボクシングで大差判定勝ちを収めた。
女子のスーパースターを目指して、主に米国カリフォルニアのリングに上がり、着々と夢のゴールめざして歩んでいる晝田(30歳)。24年1月を最後に日本の試合はないが、今回初めてエジプトで試合をしたことで、「一生忘れられない経験をした」という。
その一つが風と砂の舞う中での試合と晝田自身に浴びせかけられた大きなブーイング。セコンドから「絶対口を開けるなよ」と忠告され、笑顔も見せられなかったという。また挑戦者のソリマンの現在の国籍はオーストラリアだが、カイロ生まれとあって、アウェイは覚悟していたものの、予想以上の大きなブーイングで迎えられてびっくり。「アウェイだったし絶対に明確に勝たないといけないと思った」とその時の心境を振り返った。
しかし試合はソリマン相手に文句なしの判定勝ち。リングサイドには何人ものビッグネームが観戦していたが、その一人ゲンナジー・ゴロフキンに「いい試合をした。なんてスマートなんだ」と絶賛されて感動したという。
次の試合はまだ決まっていないが、他団体の王者との統一戦を熱望している。また、1階級軽いフライ級の世界王者で女子の人気王者ガブリエラ・フンドラ(米国)の名前もよく聞かされ、対戦の期待があることも意識している。晝田自身は知名度も徐々に上がっていく中で、それに対し「自分の心が追い付いていない」と感じているとの感想も口にした。「もっと自分に自信をもって戦えたらいいな」と語っていた。


