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中谷潤人に敗れたアルヒ・コルテスが再起 IBF・S・フライ級地域王座獲得

2024年1月22日 9時39分

 20日(日本時間21日)メキシコ・シウダーフアレスでサンフェル・ボクシングが開催したイベントに昨年9月、WBO・S・フライ級王者の中谷潤人(M.T)に挑戦して敗れたアルヒ・コルテス(メキシコ=WBC14位)が出場。ビクトル・オリボ(メキシコ=WBC23位)と10回戦を行った。

名将ナチョ不在の中、再起戦勝利のコルテス

 中谷に3度ダウンを奪われながらもフルラウンド戦ったコルテス。この日は師匠ナチョ・ベリスタイン・トレーナーが同門のルイス・ロブレスに帯同して日本へいるためコーナーに不在。相手のオリボは18年11月、日本で船井龍一に2回TKO負けしたが、その後7連勝中と好調を維持している。

 序盤、オリボの出入りの動きにやや手こずったコルテスだったが、3回からスキルの差を見せつけて攻防を支配。ボディー打ちを織り交ぜてリードを広げる。

 コルテスはミスブローも目立つものの終盤も積極性で勝り、粘るオリボを寄り切った。公式スコアは98-92×2に96-94の3-0でコルテスの手が上がった。コルテス(29)は26勝10KO4敗2分。空位だったIBF北米S・フライ級王者に就いた。オリボ(27)は21勝9KO4敗1分。

 なお、中谷はコルテス戦後に王座を返上。2月24日、両国国技館で3階級制覇をかけ、WBCバンタム級王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に挑戦する。

 メインのIBF北米S・フェザー級タイトルマッチは王者アンヘル・ダニエル・ガルシア(メキシコ=WBC33位)が挑戦者ミゲル・エスパルサ(メキシコ)と激しい打撃戦を展開。右目周辺を深くカットしたガルシアにコーナーが棄権をリクエスト。6回1分54秒、エスパルサがTKO勝ちで新王者に就いた。無敗同士の一戦を制した地元選手エスパルサ(23)は13勝8KO無敗。ガルシア(21)は16勝13KO1敗。Photo by Zanfer Boxing

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